鎌田大地への“両足ジャンプタックル”「重犯だ」 非難続出も…公式は退場なし判定を支持
グラスナー監督も危惧「足を骨折していたかもしれない」
イングランド1部クリスタル・パレスの日本代表MF鎌田大地が受けた危険タックルが波紋を広げている。現地時間9月21日にプレミアリーグ第5節、マンチェスター・ユナイテッド戦(0-0)でアルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネスが鎌田へ見舞った両足タックルは警告にとどまったなか、プレミア公式ではその判定を支持しているようだ。
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2分2敗と苦しいスタートを切ったクリスタル・パレスは、第5節で強豪ユナイテッドをホームに迎えた。鎌田は先発フル出場したなか、問題のシーンは後半18分に起こる。こぼれ球を拾った鎌田に対して素早く寄せたマルティネス。両足でジャンプをしながらタックルを敢行したが、幸い鎌田の足には当たらずボールのみに触れていた。このプレーに対しデイビット・クート主審は、マルティネスへイエローカードを提示するにとどまった。
この判定は大きな話題を呼んでおり、英紙「ザ・サン」は「マンチェスター・ユナイテッドのディフェンダーは鎌田大地に両足で突進し、パレスのサポーターと選手たちを激怒させた」と取り上げる。「多くの視聴者は、ユナイテッドのスター選手はレッドカードを受けるべきだったと感じていた。ファンはXに対して『マルティネスは重犯だ』『乱暴で、危険で、完全に制御不能。鎌田に深刻な危害を加えるつもりだった』などと発信していた」と報じている。
一方で、今シーズンからプレミアリーグの判定に関しリアルタイムに発信する「Premier League Match Centre」公式X(旧ツイッター)ではこの件に関し「審判は鎌田へのタックルに対してマルティネスにイエローカードを提示した。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)はレッドカードの可能性をチェックし、これは無謀なタックルであり鎌田との接触はなかったと判断し、レッドカードなしという審判の判定を確認した」と主審の判定を支持した。
プレミア公式の見解に対し英紙「ミラー」は「マルティネスはタックルで非難を浴びているが、驚くべきことにレッドカードにはならず、ファンや専門家は信じられない思いだ」と報道。英衛星放送「スカイ・スポーツ」の解説者ジェイミー・レドナップ氏は「(彼が何をしているのか)ぜひ教えてあげたい。間違いなくレッドカードだ。そうでなかった唯一の理由は、足を外れたからだ。彼は幸運だった」と非難し、クリスタル・パレスのオリバー・グラスナー監督も試合後「彼は足を骨折していたかもしれない」と危惧を露わにしていた。