浦和監督「非常に残念」 再就任2戦目の黒星で突き付けられた現チームの課題

浦和のマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】
浦和のマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】

浦和がFC東京に0-2敗戦

 浦和レッズは、9月21日に行われたJ1リーグ第31節FC東京戦を0-2の敗戦で終えた。不運な面のある2失点が重かったゲームだったが、マチェイ・スコルジャ監督は「本日の試合を終え、ここで行わないといけない仕事は戦術面だけでなくメンタル面もあると認識した」と話した。

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 スコルジャ監督は昨季に1シーズン浦和で指揮を執ってから退任し、今季から指揮を執っていたペア・マティアス・ヘグモ監督の解任を受けて新監督として復帰。9月14日の第30節ガンバ大阪戦が復帰初戦だったが、2-0の勝利を収めていた。

 そして、このゲームも立ち上がりは非常に良く、前半5分過ぎには立て続けに相手のアタッキングサードまで攻め込んだ。MF渡邊凌磨のシュートが際どく枠を外れる場面になったが、攻撃の機能性が高まってきたことを感じさせた。しかし、前半9分にオウンゴールで失点すると、前半17分にもPKで失点してしまった。その後は、いい形で押し込んでいたリズムを失い、前半のラスト10分ほどはかなり相手ゴール前まで進出したが、最後の崩すところで噛み合い切らない場面が見られた。

 スコルジャ監督は「まず、本日の結果が非常に残念。本日は大きなハードワークをしながら連勝を目指した。自分たちの気質が試される試合になったと思う」と冒頭に総括。そして、「このような試合でも落ち着いて冷静に、ゲームマネージメントをしながら進めていかなくてはいけない。ロッカーでは、常に次のプレーのことを考えようと話している。しかしそれが上手く出ない試合になってしまった」と話した。

 特に後半に入ると、リードしているFC東京が少し時間を使いながらプレーするのはサッカーで自然なことの1つだが、時間が減っていくなかで浦和の選手たちが冷静さを欠いたようにも見えた。渡邊はレフェリーへの不満が行動に出てイエローカードを受けてしまい、途中出場のMF小泉佳穂とGK西川周作の間にはプレーの選択を巡って言い争うような見え方になる場面もあった。いかにして反撃のゴールを奪うのかという点においても、狙いが共有されていない感も見えた。

 そのような点についてスコルジャ監督は、「ピッチ上で冷静に次のプレーのことを考えながら進めることができない、集中力を欠いてそれ以外のことに頭が向いてしまうのは良くないだろう。本日の試合を終え、ここで行わないといけない仕事は戦術面だけでなくメンタル面もあると認識した」とも話した。

 立ち上がり、オウンゴールが発生するまでの時間帯に見せたプレーは前節のG大阪戦から明らかな進歩を見せるものだっただけに、アクシデントがあっても動じることなくプレーできるか。あるいは、リバウンドメンタリティーを正しい方向に発揮できるかという部分も課題になってくると言えそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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