遠藤の活路にも? 快勝リバプールの”中盤の変化”に現地注目「必要な戦術設定だった」

リバプールの遠藤航【写真:Getty Images】
リバプールの遠藤航【写真:Getty Images】

リバプールはボーンマスに3-0で快勝

 イングランド1部リバプールは、現地時間9月21日に行われたプレミアリーグ第5節ボーンマス戦で3-0と快勝した。日本代表MF遠藤航が今季初のベンチ外となったなか、現地メディアは「予測不能な中盤に解決策を見出した」と取り上げ、リバプールが中盤に施した戦術的な変化に注目している。

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 試合は前半26分、最終ラインからのロングフィードを相手GKケパ・アリサバラガが目測を誤る飛び出しを犯し、先にボールタッチしたFWルイス・ディアスがケパを反転して振り切り、そのままガラ空きのゴールへと流し込んだ。その直後の同28分、ドリブルでボールを運んだDFトレント・アレクサンダー=アーノルドのラストパスをディアスが決め、立て続けに得点を重ねた。

 さらに前半37分、右サイドでボールを受けたFWダルウィン・ヌニェスが力強い突破で敵陣を切り裂き、カットインから左足のコントロールショットをゴール右に突き刺し、初先発で今季初ゴールを記録した。試合はそのまま3-0で終了したなか、現地メディア「This is Anfield」は「予測不能な中盤に解決策を見出した」と取り上げ、この日アンネ・スロット監督が施した中盤の変化に注目している。

「この試合において、リバプールがピッチの高い位置まで攻め込んだ時、フラーフェンベルフが単独でホールディングプレーヤー役を務める場面が何度かあった。こうした場面で、フォーメーションは4-1-4-1に近かった。より深い位置でビルドアップする場面では、ストライカーが下がって攻撃的MFの(ドミニク・)ソボスライと合流し、最終ラインの前でダブルボランチを組む(アレクシス・)マック・アリスターと(ライアン・)フラーフェンベルフとで4人組のボックスを形成していた」

 リバプールが敵陣で人数をかけて攻め込む際、フラーフェンベルフが1人で中盤をカバーする場面が時折あり、これまでの試合ではあまり見られなかった光景だった。また、GKからのビルドアップの際は、両ワイドでディアスとFWモハメド・サラーが高い位置を取り、ヌニェスが2列目まで落ち、中盤でボックスを作ることでポゼッションの精度を高めていた。記事では、「おそらくヌニェスを慣れさせるために必要な戦術設定だったのだろう」と指摘している。

 3日後の9月25日にはリーグカップ3回戦ウェストハム戦が控えており、出ずっぱりのフラーフェンベルフの休養は確実視されるなか、遠藤に出番が巡ってくる可能性も十分に考えられる。この日フラーフェンベルフが務めた役回りは、アンカーとダブルボランチの併用が多かったが、限られたチャンスを待つ遠藤にとっても貴重なヒントとなるかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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