ピッチで苛立つ町田FWへ「冷静になってくれ」…看過できない行動、主将明かした“喝”
町田主将DF昌子源、韓国代表FWオ・セフンが見せた札幌戦の振る舞いに言及
J1首位のFC町田ゼルビアは9月21日、リーグ第31節で19位の北海道コンサドーレ札幌とホームで対戦した。次節に首位争いを繰り広げているサンフレッチェ広島との大一番を控えているだけに勝ち点3の欲しかった町田だが、ホームでスコアレスドローに終わった。
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試合後、キャプテンのDF昌子源は「勝たないといけない試合だった」と唇をかんだ。0-0で迎えたハーフタイムのロッカールームについては、「前半チャンスはあったのに0-0だったことで、少しみんなの中でドンヨリとした空気はありました」と振り返り、「(同じような展開の)湘南戦は後半すぐ失点したので、ハーフタイムに(谷)晃生からも声を出して言っていました」と、守護神から喝が入ったことを明かした。
同時に昌子は、韓国代表FWオ・セフンに声をかけていた。前半、町田は左サイドのMF藤本一輝が何度か、左サイドからクロスを入れてチャンスを作った。しかし、中央で味方が合わせられずに天を仰ぐこととなっていた。
オ・セフンはジャッジにも苛立ち、左サイドで相手とボールを奪い合った際にファウルを取られると、ボールに怒りをぶつけるように逆サイドへと蹴っていた。山下良美主審は流していたが、イエローカードが出されていてもおかしくない場面だった。
「いつも点を取っている時は、相手より一歩早く動いて点を取ることがあったけれど、何か『あっ』と見送るようになって反応が悪かったのがすごく気になった。チームに対して言いましたが、特にセフンに言いました。個人的にフラストレーションを溜めているのは、ボールを蹴ったシーンとか、みなさんも見て分かったと思います。あれを見せているようでは、『うまくいっていない』と相手に言っているようなものなので、そこは冷静になってくれと言いました」と、隙を見せないためにも、そうした振る舞いをしないように求めたことを明かした。
次節、広島戦とのアウェー戦について「(広島が明日の試合なので)どちらが首位か2位かは、分かりませんが、1位と2位の試合になることは決まっています。今季最大のターニングポイントになると思うし、自分自身もそうですし、チームとしても、ここでノってこないで委縮しているようでは、たぶん、僕らは優勝には向いていない。絶対にやってやるという気持ちがフツフツと湧いてこないといけない。あのスタジアムで広島さんが負けているイメージなんて、あまりないので。そこに乗り込んで勝つのは簡単なことじゃない。生半可な気持ちでは絶対に無理。勝ちたかったなかで引き分けたので、全員が『絶対に次こそは』と思わないといけない。そこでチームとしてもしっかり良い1週間を過ごしたい」と、残留争いをする相手に引き分けた一戦を、大一番での勝ち点3につなげることを誓った。
(河合 拓 / Taku Kawai)