埼スタで衝撃OG「僕の責任」…まさかの失態、浦和の一員で「やってはいけないミス」

浦和27歳DF井上黎生人、FC東京戦で痛恨ミスからOG献上

まさかのオウンゴールを献上してしまった井上黎生人【写真:徳原隆元】
まさかのオウンゴールを献上してしまった井上黎生人【写真:徳原隆元】

 浦和レッズのDF井上黎生人は、FC東京を埼玉スタジアムに迎え撃った9月21日のJ1第31節でまさかのオウンゴール(OG)で失点。スタジアム全体がフリーズしてしまったようなミスになった瞬間を「初めての経験だった」と話した。

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 昨季まで指揮を執っていたマチェイ・スコルジャ監督が新監督として復帰してのホーム初戦となった浦和は良い立ち上がりを見せていたが前半9分、FC東京のFW俵積田晃太が左サイドからアバウトなクロスを入れると井上が完全フリーな状態で右足のクリアを試みたが、バウンド際でボールの下を振ってしまったようなキックはボールを後方に浮かしてしまい、GK西川周作の頭上を越えるループシュートのようなOGになってしまった。

 井上はこの瞬間について「僕自身、初めての経験だった。前回、自分のミスから失点して下を向いてしまったことがあったので、逆転するという気持ちで切り替えたけど、今日の敗戦は僕の責任。それはきちんと受け止めている。身体が反ってしまった。前に被せるという、細かいところが勝敗に関わると痛感した」と話した。

 GK西川周作やDFマリウス・ホイブラーテンといったポジションの近い選手からはすぐに声掛けがあったと話す井上は、「もちろん、やってはいけないミスだった。その分、メンタル的にも苦しかった。時間があるから大丈夫という声をかけてもらったけど、センターバックをやっている以上、浦和の選手でやっている以上。そこは1回取っ払って悔しい気持ちは試合が終わったあとに出せばいいと思った」と、その後の時間帯をプレーする中での心持ちについて話した。

 27歳の井上は鹿児島実業高校から2015年にJ3ガイナーレ鳥取に入団して6シーズンプレーし、J2ファジアーノ岡山、J1京都サンガF.C.とチャンスを掴み取りながらステップアップを果たして今季に浦和へと加入した。浦和でも出場機会を得るのに苦労して、初スタメンは7月14日のリーグ第23節京都戦だったが、そこからはレギュラーを勝ち取っている。厳しいミスになってしまったが、これまでに身につけてきた苦境を乗り越えていくメンタリティーをここで見せたいところだ。

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