南野拓実「最もやらかした」 元日本代表が「被害者」と同情…“キックオフドリブル”裏話

配信200回目の節目を迎えた「内田篤人のFootball Time」【写真: (C) DAZN】
配信200回目の節目を迎えた「内田篤人のFootball Time」【写真: (C) DAZN】

「内田篤人のFootball Time」通算200回目でアワードを3つ選出

 2020年10月にスタートしたスポーツチャンネル「DAZN」で配信している「内田篤人のFootball Time」が9月19日配信分で通算200回目の節目を迎えた。これを記念して「ももいろクローバーZ」の玉井詩織さんがゲスト出演し、アワードを行った。

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 番組では「最もやらかしたアワード」「最も印象に残った名シーンアワード」「最も面白かったワードアワード」と3つのアワードが選定された。

「最もやらかしたアワード」に6つの候補から選ばれたのは、フランス1部モナコに所属する日本代表MF南野拓実のプレーだった。南野は2022-23シーズンのリーグ・アン第35節リール戦(0-0)のキックオフの際にバックパスのフェイントを入れた後に、前線へドリブルを仕掛けてから足の裏でバックパスを蹴った。しかし、ルール上、キックオフでは最初のキッカーが2タッチ以上ボールに触れてはならない規定があり、相手チームの間接フリーキック(FK)で試合は再開された。

 この場面の背景について、南野は番組で説明。「試合前に前のコーチがオレのところに来て、『タキ、今日はキッオオフを後ろに返すフリをして前にドリブルして、チョンって後ろに出して、裏にボールを蹴ってやるぞ』って言ってきたんです。俺が『いやいや、それは無理。キックオフドリブルはできへんよ』って言ったら、彼がガチめに『いや、できるから。ルールが変わったから』って言ってきたんです」と、コーチの指示だったことを明かした。

 これに納得してしまった南野は、実際に試合でそのプレーをしてしまう。「それでやったら普通に(ファウルを取られて)ピーって笛が鳴って『相手ボール』みたいに言われたんです。怒ってハーフタイムに(コーチに)『言ったやん。今頃、絶対TikTokかツイッター(現X)に絶対流れてるで』と言ったら、『これはオレたち、2人で作った作品だな』って肩組んできたんです」と、苦笑した。

 これを聞いた番組MCの内田篤人氏に「被害者なんですね、拓実くんも」と同情されたが、南野は「でもね、なんでオレもそれが行けると思ってしまったんだろう」と、深く反省していた。

 また「最も印象に残った名シーンアワード」の候補の1つでは、現ジュビロ磐田の元日本代表GK川島永嗣が、熱くGK論を語る場面が選出。10回中9回好プレーをしても、一度のミスで叩かれてしまうこともある最もミスの許されないポジションのGKだが、川島は「GKが10本中1本のミスで言われることを、それを『言わないでくれ』とは思わない。それがGKの人生だから」と、自身の考えを語った。

 さらに「自分自身はGKの楽しい方を見ているから。10本中9本止めている時の自分自身のなかのパッションとか、それが人に与えられる影響、感動させられる部分はそれ以上だと思う。その1本だけのために、その大きな部分が失われるのは自分自身は違うと思う。だからそれを受け入れる覚悟が自分自身のなかになければ、そこに立つ必要はないと思う」と、川島がプレーするうえで持っている覚悟を口にしていた。

 最後の「最も面白かったワードアワード」のノミネートには、内田氏と日本代表MF鎌田大地がイラスト対決をする場面での一言が入った。イラスト対決をすると知らされた鎌田は、「ダメだって」と絵が苦手であると言い、「昔、小学校で美術の時間に1時間、何も描けずに終わったことがあった」と、意外な一面を明かした。

 2人は、鎌田がかつて所属したサガン鳥栖のマスコットのイラストを描いたが、内田氏がイラストを披露すると鎌田は「ちゃうやん。鳥じゃない」と抗議。しかし、鎌田のイラストを横目で見ていた内田氏はひるむことなく「それ、出してから言ってくれる? やばいよ、みんな衝撃映像だよ、今日」と、鎌田のイラストについて言及した。鎌田のイラストを見た玉井さんも、思わず後ろにのけぞって大爆笑。勝者を決める番組のメイクさんが「内田さん」と答えたが、鎌田は「ここ(内田氏とメイクさん)ズブズブですやん」と、これに納得いかなかった様子だった。

 サッカーの深い話があり、笑い話もある「内田篤人のFootball Time」。4年後になるであろう300回目のアワードは、どんなシーンが切り取られるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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