ヤングなでしこ、U-20W杯制覇へ王手 因縁の北朝鮮戦へ“リベンジ宣言”…エース松窪「勝ちにいく」
U-20女子W杯準決勝オランダ戦で2-0勝利
ヤングなでしこの愛称を持つU-20女子日本代表は、現地時間9月18日にコロンビアのカリでU-20女子ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント準決勝オランダ戦に臨み2-0の勝利を収めた。決勝の北朝鮮戦へ向け2ゴールのFW松窪真心は「アジアの大会で2回も負けている相手には絶対に負けられない。全員で勝ちにいく」と話した。
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序盤から日本がかなりゲームを制圧した。自陣から数的優位を作りながらボールを運び、敵陣に押し込むとセカンドボールも回収してオランダをゴール前にくぎ付けにする展開を作り出した。その中で松窪にはGKと1対1になるチャンスや、背後へのボールに抜け出して前に出ていたGKの頭上を狙うビッグチャンスがあったもののシュートが決まらず0-0のままハーフタイムを迎えた。
狩野倫久監督は「中2日でカリに移動して、コンディション面も含めての準備を進めた。立ち上がりから前半に決定機をものにできず苦しい展開になった」と振り返った。
嫌な展開に陥りかけていた日本だが後半10分、左サイドからの攻撃が逆サイドまで流れると、攻撃参加したDF柏村菜那からMF松永未夢を経由したボールが松窪に渡り、右足ボレーで蹴り込んだ。アメリカでプレーするこのチームのエースと言える松窪の一撃で貴重な先制点を手に入れた。そして後半38分には逆襲から松窪が2点目を決め、2-0の勝利で3大会連続の決勝進出を果たした。
現地時間22日の決勝戦では、米国を1-0で下した北朝鮮との対戦が決まった。両者は予選を兼ねた今年のU-20女子アジアカップで対戦し、その時はグループリーグと決勝戦でいずれも敗戦している。
狩野監督は「選手たちが粘り強く得点し、相手のパワープレーにも負けなかったのが勝利の要因だと思う。次はボゴタに戻って中3日の戦い、まずはいいコンディションを作って臨めるようにしたい。この試合、本当に躍動する姿を見せたかったが少し疲労感もあり精彩を欠いた部分もある。決勝では選手たちが世界の舞台で躍動できるような準備をしていく」と、過密日程のラストゲームへ向けコンディションの重要性を話した。
また、2ゴールの松窪は「前半に得点の場面があったにもかかわらず焦ってしまった。それでもいい時間帯にゴールできた。今まであまりゴールという形で貢献できていなかったのでうれしい。アジアの大会で2回も負けている相手には絶対に負けられない。全員で勝ちにいく」と、2大会ぶり2回目の優勝へ向け、アジアの舞台でのリベンジを誓った。
(FOOTBALL ZONE編集部)