日本代表は「レベルがグンと来ている」 “対世界”へ新システムにOB太鼓判「ハマっている」

W杯最終予選で好スタートを切った日本代表【写真:ロイター】
W杯最終予選で好スタートを切った日本代表【写真:ロイター】

日本代表OBの岩政大樹氏と内田篤人氏が森保ジャパンに言及

 元日本代表DF内田篤人氏と元日本代表DF岩政大樹氏が、スポーツチャンネル「DAZN」の「内田篤人のFOOTBALL TIME」で、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で好スタートを切った森保ジャパンを称賛した。

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 森保ジャパンは9月5日に中国を7-0で下すと、続くアウェーでのバーレーン戦にも5-0と快勝。2試合ともに大量得点での無失点ゲームということもあり、岩政氏は「文句なしで強いですよね」と言い、「調子のいい選手が多い。最後の決定機のところで自信をもってシュートを打ったり、こぼれ球に詰めたりできている。チームの仕組みもそうですが、いい競争の中で、それぞれが各クラブで調子が良くて、その選手たちが代表で競争して、非常にいいサイクルになっている」と指摘した。

 内田氏も「想定しているよりも、ほかのチームが韓国も、オーストラリアも難しいなか、日本は前回、前々回の経験を生かしている。1人1人の個々がヨーロッパで研ぎ澄まされて、アジアの中でレベルがグンと来ている印象があります」と、2試合を終えて1勝1分の韓国、1分1敗のオーストラリアといった強豪と比較した。

 この2試合で日本は3-2-4-1を採用し、攻撃的な試合運びで相手を圧倒した。岩政氏は「この新しいシステムがハマっている。対アジアで言えば、そんなにウイングバックを下げなくても守れているし、攻められている。攻撃力だけなら、この形が破壊力あるのでいいなと。これを今後、自分たちが構えないといけない相手にどうするのかというのは、まだ課題がありますが、攻め続けられる相手には威力を発揮することが確認できたのではないでしょうか」と言及。「今は選手たちもすごく気持ち良さそうですし、おそらくこの流れだとアジア予選をこれで勝ち切って、強豪国を相手にこれを試してみて、そのうえでW杯前に決めていく流れになるんじゃないか。そこまで感じる手ごたえのある2試合でした」と、太鼓判を押した。

 さらに昨季、鹿島アントラーズを率いていた岩政氏は「組織をマネジメントしていると、組織全体のプラスのエネルギーが出ているかがすごく重要。今はチームが相乗効果で1人1人のエネルギーがどんどんプラスにつながっている。それぞれのクラブで調子がいい選手じゃないと、日本代表に入れないという状況になっているので。10年前はクラブの核の選手が入っていましたけど、今はヨーロッパにいるだけではダメ。そこで主力となって、結果を出さないとここに入っていけないフェーズにある。ここに並ぶ選手たちはみんな各クラブで主力級でリーグで存在感を示している。上昇気流にある雰囲気のチームだなというのが今の日本代表」と、自身の見解を語った。

 内田氏も同調して、「交代出場で入ってくる選手の力が落ちるのではなく、パワーを維持しつつ、強力な選手、キャラクターのある選手が入ってくる。それは相手にとって嫌だと思う」と、日本の選手層が厚みを増していることを指摘した。

 直近2大会のW杯アジア最終予選では黒星スタートを切るなど苦しんだ日本だが、今回の最終予選はこのままいい形で突破することができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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