ミラン構想外の本田は「代表未招集が正当」 W杯予選での活躍は困難と伊メディア番記者が断言
“擁護派”の記者も嘆くミランでの惨状 「本田はもはやベンチでも最後の最後」
ACミランの日本代表FW本田圭佑は、18日の本拠地ジェノア戦で主力7人欠場という危機的状況ながら、出番なしに終わった。公式戦22試合連続でスタメン落ち、今季出場時間は合計100分未満で“試合勘ゼロ”のまま、23日にワールドカップ(W杯)アジア最終予選UAE戦を戦う日本代表に合流した。イタリアメディアではミランで戦力外の選手が、代表招集される事態を疑問視。日本代表でのピッチ上の貢献は「非常に困難」と、厳しい分析をしている。
バッカ、スソ、ボナベントゥーラというミラン最強3トップが、故障と出場停止で全滅という非常事態でも、背番号10は出番を手にできなかった。主力7人の欠場に加え、MFベルトラッチも開始早々に負傷交代を強いられたが、本田に出番はやってこない。それでもチームは、チリ人選手としてミラン初ゴールとなるマティ・フェルナンデスの記念すべき一撃で、勝ち点3を挙げている。
2014年1月にCSKAモスクワからミランにやってきた本田に対して、一貫して好意的なレビューを続けてきた“擁護派”である地元テレビ局「7ゴールドTV」のパオロ・ヴィンチ記者も、フォローできない状況となっている。
「本田に居場所はない。3年にわたって本田についてコメントしているが、今が一番決定的な状況だ。これは想像すらできないことだよ。ミランには、これほど不在の選手がいるのに……。モントリーボ、ボナベントゥーラ、特にミランにとっては最重要のスソもいない。その代役は普通、本田のはずだが、本田はプレーしない。デウロフェウ、オカンポス、ラパドゥーラ、その上、ラパドゥーラの代わりにアントネッリを入れた。守備固めのための論理的な交代ではあるが、本田はもはやベンチでも最後の最後ということだ」