「長谷部さんにばかり頼っていられない」 槙野がW杯予選でのピッチ内外のリーダーシップ誓う

敵地G大阪戦に出場しJ1通算250試合出場を達成 「勝ち点1を拾った試合だけど…」

 浦和レッズの日本代表DF槙野智章は、19日の敵地ガンバ大阪戦で先発フル出場し、J1通算250試合出場を達成した。主導権を握りながらの引き分けに悔しさを見せつつ、この後に控える日本代表のワールドカップ(W杯)アジア最終予選のゲームに向けて「長谷部さんにばかり頼っていられない」と、負傷離脱が濃厚な主将のMF長谷部誠(フランクフルト)の穴をチーム全員でカバーすると誓った。

 この日の浦和は前半からチャンスを作ったが、ゴールマウスに嫌われる場面が続いた。槙野自身も前半終了間際に、意表を突いたロングシュートを狙った。ボールはゴール右上スミに一直線という軌道だったが、クロスバーに当たって跳ね返った。0-1で迎えた後半44分には、MF柏木陽介のFKにヘディングで合わせたが、今度はゴールポスト。惜しいところでゴールにはならなかった。

「1本目は『入った!』と思ったんですが。あれが入っていれば、チームも2点目が取れたのではないかと思います。試合展開を見れば勝ち点1を拾ったゲームですが、試合内容を見れば勝ち点2を失ったと思う」

 攻め込みながらゴールが奪えず、逆に数少ないピンチで失点。後半アディショナルタイムに、FWラファエル・シルバのPKで辛くも追いついた1-1の引き分けを悔しがった。

 その一方で、槙野にとってはこれがJ1通算250試合の出場という節目になった。2006年にサンフレッチェ広島でデビューしてからプロ12年目での記録になるが、そのなかで1年間は広島でJ2を、1年間はブンデスリーガのケルンへ移籍したため、実質的には10年間での達成になった。それでも「僕なんかはまだまだ。数字はすごいかもしれないけど、素晴らしい選手たちがいるので通過点です」と控えめに話した。

 

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