“独特すぎるPK”で話題…なぜ「落ち着いて」決められる? 助っ人FWの偽らざる本音

FC東京のディエゴ・オリヴェイラ【写真:mm】
FC東京のディエゴ・オリヴェイラ【写真:mm】

FC東京のディエゴ・オリヴェイラがPKで追加点「本当はドキドキしていた」

 両足ジャンプから助走をつけると、途中で少しだけ足踏み。そしてまた飛び上がるようなフォームで右足を振り抜くと、ボールはゴール左下に吸い込まれた。9月14日に国立競技場で行われたJ1リーグ第30節、FC東京は4-1で名古屋グランパスに快勝。2点目となるPKを決めたのはFWディエゴ・オリヴェイラだった。

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 独特すぎる蹴り方でPKの名手として話題にもなるベテラン助っ人だが、意外にも蹴るのは5月11日のホーム柏レイソル戦で決めて以来、今季2回目。それでも名古屋のGKミチェル・ランゲラックとの“我慢比べ”を制し、動きを見ながら逆へ流し込む貫禄勝ちのようにも見えた。なぜ、あんなにも落ち着いて決められたのだろうか。

 前半13分にMF東慶悟のゴールで幸先よく先制すると、前半29分にFW仲川輝人が倒されて獲得したPKだった。「太郎からどうする?って言われて」。FW荒木遼太郎との相談でボールを受け取ったが、並々ならぬ思いがあったと振り返る。

「やっとやっと、ゴールが自分も含めてみんなで入ったと思います。みなさん分かっている通り、私たちは厳しい状況でした」

 7月13日に同じ国立でアルビレックス新潟に2-0で勝利して以来、チームは直近6試合で2分4敗と苦しんでいた。さらにPKを蹴るのは久しぶり。「本当はドキドキしていたところがあったんです。落ち着いているように見えたところもあったと思うのですが、本当に緊張しているところもありました」というのが偽らざる本音だ。

 そのような状況で、一切の緊張を感じさせないのはさすがの一言。D・オリヴェイラは試合後、その理由をこう語っている。「私たちはいつも練習をして、やっぱり普段の練習というのが、今日の試合にも出たということです。なんにせよ、いいゴールを決められたので良かった」。貫禄のPKは、日頃の練習の賜物だった。

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