「北朝鮮最初のグローバルスターになる」 同国初のセリエA参戦となる18歳FW、その実像は?

過去にはCLでマンUと戦った北朝鮮人選手も

 そもそもセリエAのクラブに北朝鮮人選手が加入するのは初めてで、珍しさもあって話題になったが、北朝鮮の選手が海外でプレーするのは決して珍しいことではない。

 スイスのFCローザンヌ・スポルトでは、24歳の北朝鮮代表FWパク・クァンリョンがプレーしている。彼はスイスのバーゼル所属時代、同じチームメイトだった韓国代表DFパク・チュホ(ドルトムント)とともに、11年9月に行われたUEFAチャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦に出場している。当時、対戦相手のマンチェスター・ユナイテッドにはパク・チソンも出場していた。

 さらに、かつて北朝鮮代表のエースだったFWホン・ヨンジョ(現在は引退)が、セルビアリーグのFKベジャニアやロシアのFCロストフでプレーした。ホンは2010年のロシアリーグ時代、CSKAモスクワでプレーした本田圭佑とも顔を合わせている。

 その他、スイスのFCヴィル1900に南アフリカW杯に出場したDFチャ・ジョンヒョクがプレーしていたり、中国リーグでプレーする選手も多く存在した。世間的にはどうしても閉鎖的なイメージが強い北朝鮮だが、実力さえあれば国外でプレーできる環境が整ってきているのは間違いないようだ。

【了】

金 明昱●文 text by Myung-wook Kim

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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