ヤングなでしこがU-20W杯8強進出! “新導入ルール”で追加点…優勝候補スペインと対戦へ

先制ゴールを決めた松永未夢(右)【写真:Getty Images】
先制ゴールを決めた松永未夢(右)【写真:Getty Images】

決勝トーナメント1回戦でナイジェリアに2-1で勝利

 ヤングなでしこの愛称を持つU-20女子日本代表は、現地時間9月12日にコロンビアの首都ボゴタでU-20女子ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦ナイジェリア戦に臨むと2-1の勝利を収め、優勝候補スペインが待つ準々決勝に進出した。

 標高約2600メートルの高地で戦う大会は開幕の約2週間前に現地入りして調整。グループリーグでは多くの選手を入れ替えながら起用したものの3連勝を飾った。13得点1失点といい内容でE組を首位通過した日本は、D組を2位通過したナイジェリアとの対戦になった。

 日本は立ち上がりからボール保持率を高める展開に持ち込んだ。MF大山愛笑が左右に展開する形が目立ち、ゴール前に迫るもなかなか得点とはならかった。それでも前半33分、低い位置からつないだ前進で左サイドに展開するとMF氏原里穂菜がファーサイドにクロス。そこに逆サイドから詰めてきたMF松永未夢が頭で押し込み、待望の先制ゴールをマークした。

 1-0で折り返した後半は、反撃を狙うナイジェリアが日本ゴールに迫る回数を増やした。日本はセンターバックのDF岡村來佳らがフィジカル能力に優れる相手アタッカーに最後まで身体をつけて対応するなど奮闘。次第にカウンターを繰り出す場面を作るようになっていった。

 すると後半20分、高い位置でボールを奪った日本は右サイドからのラストパスをFW土方麻椰が押し込んだ。フィールド上ではニアサイドに飛び込んだFW笹井一愛が土方のシュート時に相手GKに影響を与えたとしてオフサイドの判定となっていたが、日本ベンチは今大会で新たな取り組みとして導入されている、両チームの監督が1試合に2回の「リクエスト」権利を持ち、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入できる4要件と同じ内容について主審に映像確認を求められる「フットボール・ビデオ・サポート(VS)」を利用。主審が映像を確認すると、判定が変更されゴールが認められた。

 日本は試合終了間際に1点を返されたものの、2-1で勝利してベスト8へ進出。現地時間9月15日の準々決勝では2018年、22年大会の決勝で対戦し優勝を1回ずつ分け合っているスペインとの対戦が決定した。2大会ぶりの優勝に向け、大一番を迎えることになる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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