衝撃の退任劇から…ついにJ復帰戦、チーム去った前任者は「魅力的なチームを作った」
浦和に復帰のスコルジャ監督、途中就任からの初陣へオンライン会見を実施
浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、9月12日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。2日後のガンバ大阪戦が今季の途中就任からの初陣になるが、「今シーズンの残り11試合で必要なのは勝ち点を拾うこと」と目標を設定した。
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浦和は昨季にスコルジャ監督が就任して、決勝のみ年をまたいでの開催だったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022を優勝。リーグ戦では4位、ルヴァン杯で準優勝の成績を残した。年末にはクラブ・ワールドカップ(W杯)に出場し、4位という成績だった。しかし、スコルジャ監督は家族の事情で1シーズンで退任となっていた。そして今季はペア・マティアス・ヘグモ監督が率いてシーズンがスタートしていたが、8月末に解任を決断。スコルジャ氏が新監督として復帰し、7日のトレーニングから指揮を執っている。
7日の就任会見で最初の4試合を第1フェーズとして捉えると明かしていたが、この日の会見でも「これからの1か月で、このチーム、このメンバーで勝つためにどのような形が良いのかを見つけたい。私の哲学を押し付けるのではなく、現在のチームでどうできるかを考えたい。今シーズンの残り11試合で必要なのは勝ち点を拾うことだ」と話す。この11試合の中には前半のみで中止となり11月に後半のみ行われる川崎フロンターレ戦が含まれる。
現実的な戦い方を選択しそうなことは、14日のG大阪戦に向けてのコメントでも「ボールを持っていない時の動き、形が重要になってくると思う。できるだけ良い形でゲームをコントロールできればと思う。試合の一瞬、一瞬で正しいゾーン、正しいポジションにいることが必要だと思う」としたうえで、「その瞬間に正しい位置にいることが重要。そして、ガンバは非常にいい攻撃の選手が揃っているし、ビルドアップもうまい。我々がゾーン1と言われる低い位置で守らないといけない時間は確実にあるだろう」と話したことからも予想される。
母国のレフ・ポズナンでもリーグ優勝を果たした指揮官だが、「2回目に指揮を執ったレフ・ポズナンの時は今回のようにシーズン途中の就任だった。そして、その時は2シーズン目にリーグ優勝ができた。それをここで再現できればと思う」とも話す。
ヘグモ監督からの引継ぎについて「非常に魅力的なチームを作った。より前からJリーグを知っている私のアドバンテージは、そのリーグの中でいかにバランスを取って戦うかを構築するかだと思う」とも話したように、今季に関してはかなり現実的なところを重要視したプレーをピッチ上で求めていくことになりそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)