鹿島の20歳FW鈴木が決めれば勝率88.9%! “ラスト20分”で見せる驚異の勝負強さと「不敗神話」
18ゴール中15点が70分以降、17戦不敗を継続中
さらに、その範囲を広げて鹿島での公式戦通算18得点で見ると、なんと15ゴールが70分以降の「ラスト20分」の時間帯で決めたものになっている。
もちろん、これまで鈴木は主に“スーパーサブ”としてゲーム終盤に投入されることが多いため、70分以降の得点数が多くなるのは当然と言えるかもしれない。だが、特筆すべきはスタメン起用されてゴールを決めた9試合で見ても、じつに6試合で「ラスト20分」に得点を奪っているのだ。今回の清水戦後にも「絶対に負けるわけにいかなかった」と語っていたが、鈴木が全身から放つ、その勝利への執念がゲーム終盤での勝負強さにつながっているのかもしれない。
そしてさらに驚かされるのが、ゴールを奪った試合での勝率だ。鹿島で決めた全18得点中、試合に敗れたのは初ゴールをマークした2015年9月12日のJ1セカンドステージ第10節のガンバ大阪戦(1-2)のみで、その後は17戦不敗(16勝1分)を継続中。勝率は驚異の「88.9%」だ。
スタメンでも“スーパーサブ”でも、ゲーム終盤の勝負どころで輝きを放つ――。常勝軍団で進化を続ける182センチの本格派ストライカーの勇姿を、ワールドカップ・アジア最終予選で激闘を繰り広げる日本代表でも見てみたいと願う声は、今後ますます高まりそうだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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