【高校サッカー】来季FC東京加入の小川擁する流通経大柏がタレント軍団前橋育英と対戦

 

4強が新聖地・埼スタで激突

 

 第93回全国高校サッカー選手権大会は10日、新聖地・埼スタで準決勝2試合を行う。第1試合では星稜(石川県)と日大藤沢(神奈川県)が、第2試合で流通経大柏(千葉県)と前橋育英(群馬県)が対戦する。

 来季FC東京の加入が内定しているMF小川諒也(3年)が左サイドで存在感を示す流通経大柏は、U-19日本代表のMF鈴木徳真(3年)、MF渡辺凌磨(3年)擁する前橋育英と激突する。互いに優勝候補として臨んだ今大会だったが、ここまで順当に駒を進めてきた。

 代表とチームで主将を務める鈴木は、1年時からチームのエースナンバーである14番を背負う。ミスが少なく、味方の足元に確実にボールを届ける司令塔は、チームのパスワークを支えている。そして、10番を背負う渡辺は、左サイドからカットインするドリブラーだ。この2枚看板に加え、準々決勝で2得点と調子を上げてきたFW青柳燎汰(3年)ら、タレントも豊富だ。

 前橋育英は過去4度、4強の壁に阻まれてきた。上州のタイガー軍団は、悲願の選手権制覇に挑む。

 その前橋育英と対戦する流通経大柏は、試合前日、埼玉県内のグラウンドで練習を行った。前橋育英の鈴木を中心としたパスワークに、流通経大柏の売りである前線からのハイプレスがどこまで機能するかが試合の焦点となるだろう。

 ミーティングでは、準々決勝の立正大湘南戦の試合映像を見返し、攻守の切り替え の確認を行うなど、大会期間中もチームのブラッシュアップを図ってきた。

 注目の小川は「あとは自分たちの力を出すだけ。ここまで勝ち残ってきた4チームに技術の差はない。気持ちの勝負になる。どちらが勝ちたいかだと思う」と、気合をみなぎらせていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

 

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