森保J、バーレーン戦出場全16選手「パフォーマンス査定」 満点は3人…唯一の途中出場で高評価は?

敵地でバーレーンと対戦した日本代表【写真:ロイター】
敵地でバーレーンと対戦した日本代表【写真:ロイター】

バーレーン戦の出場メンバー16選手を5段階査定

 森保一監督が率いる日本代表(FIFAランキング18位)は9月10日、敵地で行われた2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第2戦でバーレーン(同80位)と対戦し、5-0で完勝した。

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 7-0の大勝を飾ったホーム中国戦から引き続き3バックを採用。中国戦からMF久保建英をMF鎌田大地に変更した超攻撃的な布陣を送り込んだ。

 灼熱の敵地。無料招待で2万人超えのファンが駆け付けたバーレーンナショナルスタジアムは完全アウェーの環境だった。攻めあぐねながらも前半37分にFW上田綺世がPKで先制。観客席からレーザー光線を当てられるハプニングをものともせず冷静に蹴り込んだ。さらに上田は、後半から入ったMF伊東純也のアシストに反応して2点目をゲット。MF守田英正も飛び出しから2ゴールで、仕上げは途中出場のFW小川航基。2戦12発という驚異的な攻撃力で連勝スタートを切った。

 ここでは各選手たちのパフォーマンスを振り返るべく、出場16選手を5段階評価(最高が5つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

   ◇   ◇   ◇

<GK>
■鈴木彩艶(パルマ)=★★★☆☆
 2試合ともほとんど活躍の場なし。それでもロングスローに惑わされず無失点で終えられたのは収穫。中東アウェーの雰囲気でも動じることなく強心臓ぶりを発揮した。

<DF>
■谷口彰悟(シント=トロイデン)=★★★★☆
 攻撃的な3バックの中央で絶大な安心感。視野の広さでチャンスを作り出すパスも供給。欧州挑戦で守備に味が出てきたか。

■板倉 滉(ボルシアMG)=★★★☆☆
 アジアカップの反省生かす落ち着いた守備。カウンターの対応もバッチリ。苦しい時間帯で攻撃へ展開させられればなお良し。

■町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)=★★★★☆
 2試合で高めた三笘との相性。3バックの左でかなり良さが出た。オーバーラップ、インナーラップで工夫。森保監督の信頼を高めたのではないか。

<MF>
■守田英正(スポルティング)=★★★★★(→後半36分OUT)
 臨機応変に最終ラインへ落ちたり、前へ飛び出したり。中国戦でフル出場とは思えない、酷暑の厳しい環境でも縦横無尽にピッチを駆けまわる脅威の運動量。絶妙なポジショニングで2ゴール。守田サマサマ、MOM。

■浅野拓磨(マジョルカ)=※出場時間短く採点なし(←後半36分IN)
 決定機があっただけに悔やまれる。ここで仕留めてこそ“最終予選男”だったが……。

■遠藤 航(リバプール)=★★★☆☆
 ミスもあったがPK呼び込むパスで流れを引き寄せた。中国戦に続き、苦しい時間帯で頼れるプレー。さすが主将の一言だ。

■鎌田大地(クリスタル・パレス)=★★★★☆
 ポジション取りを工夫しながら、落ちて組み立てたり、前線で関わったり。南野との役割分担も阿吽の呼吸。PK誘うプレーで大仕事だった。

■三笘 薫(ブライトン)=★★★★☆(→後半28分OUT)
 序盤はマンツーマンでマークに遭い、ピン止めされるも隙を見て個で打開。後半からはギアを上げて“川崎ホットライン”で守田のゴールをアシストした。日本の強みが帰還だ。

■中村敬斗(スタッド・ランス)=★★★☆☆(←後半28分IN)
 積極的なシュートクロスで小川のゴールを演出。スルスルと抜け出したり、GKをかわすプレーからの得点がほしかった。

途中出場で1分30秒アシスト伊東は満点、上田は文句なし

<MF>
■堂安 律(フライブルク)=★★★☆☆(→ハーフタイムOUT)
 前半堂安、後半伊東のプランががっちりはまった。守備で苦戦した場面もあったが、2戦通して先発はウイングバックでの期待の表れだろう。献身的なプレーが後半の伊東躍動を呼んだ。

■伊東純也(スタッド・ランス)=★★★★★(←ハーフタイムIN)
 出場から1分30秒でアシスト。やはり相手にとって途中出場で一番怖い選手だ。酷暑、深めの芝、疲れてきた相手にとってエネルギー満タンで特徴を出した。

■南野拓実(ASモナコ)=★★★★☆(→後半20分OUT)
 黒子に徹する仕事ぶり。相手にボールを握られた前半は少ないチャンスを生かそうとシュートにつなげる動きを見せた。不遇の時期もあったが、日本代表で輝くポジション、シャドーを見つけた。

■久保建英(レアル・ソシエダ)=★★★☆☆(←後半20分IN)
 満を持して後半から出場。決定機でのシュートミスは悔やまれる。次はシリア戦で強烈ミドル弾を決めた地であるジッダ。最大の山場で勝利をもたらす得点がみたい。

<FW>
■上田綺世(フェイエノールト)=★★★★★(→後半20分OUT)
 中国戦の悔しさ晴らす2発。レーザー光線を当てられながらも冷静に蹴り込んだPKで頼れるエースぶりを発揮した。敵地で異様な雰囲気のなか、凄まじい集中力。追加点も大きかった。アシストも見事。

■小川航基(NEC)=★★★★☆(←後半20分IN)
 気持ちが表れたゴール。中国戦はバーをたたいて得点ならず。途中出場で押し込んだゴールは今後につながるはず。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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