リバプール主将の告白「僕は落ち込んだ」 揺れた去就…敗戦でよぎった「最後の代表戦」
リバプール主将ファン・ダイクが契約延長を熱望、次回W杯出場にも意欲
イングランド1部リバプールに所属するオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが、自身の去就について2026年の北中米ワールドカップ(W杯)まではリバプールに留まり、W杯に出場する意欲があることを明かした。英紙「デイリー・ミラー」が報じている。
リバプールとの契約が25年6月までとなっている主将のファン・ダイクは、今夏の移籍市場でサウジアラビアからの関心を集めていた。クラブとの残りの契約期間が短くなっていたオランダ代表のキャプテンは、クラブと代表における自身の去就に真剣に向き合ったという。そして25年1月からはイングランド外の他クラブとも自由に交渉ができるようになるが、次のW杯まで高いレベルでプレーするためにリバプールとの契約延長を望んでいることを初めて明かした。
リバプールではドイツ人のユルゲン・クロップ監督が退任し、アルネ・スロット監督が新たな指揮官に就任した。一方オランダ代表は6月に行われたEURO2024で準決勝に進出も敗退。イングランド代表戦で、後半アディショナルタイムに決勝ゴールを奪われて1-2の逆転負けを喫した。ファン・ダイクは、「両チームにおいて、僕は今でもフィルジル・ファン・ダイク、大きなリーダーだ! そして、明確にあと2年は同じであり続けたい。僕も人間であり、感情もある。色々なことを考えてしまう。特に最後の時間帯に敗退した(イングランド戦)直後などはね」と、イングランド戦後には去就について考えたことを認めた。
「これらをどうすればいいのかが不明確になっていた。試合後、僕は落ち込んで、さまざまな感情があふれていたからだ。これが自分にとって最後の代表戦になるかもしれないと思っていた。あの夜は疑念もあったし、考え込んだ。それでも次の日から休暇を過ごせたのはとても良かった。最も大切な子供たち、家族と一緒に過ごすことができたからだ。自分の考えを共有し、すぐに落ち着くことができたんだ」と、家族たちと過ごすなかで、自らの考えがまとまっていったと説明した。
この夏にサウジアラビアからオファーを受けた際には、オランダ代表のロナウド・クーマン監督が英国を訪れ、それが75キャップの国際キャリアの終わりを意味し、次のW杯でも必要な戦力だと伝えたという。欧州での戦いを継続することを希望していることを明確にしたファン・ダイクだが、リバプールは彼との契約を延長することになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)