- HOME
- 今日のピックアップ記事
- W杯8.5枠拡大も「アジア全土で衝撃」 韓国、豪州ら波乱続出…“過酷”になった最終予選
W杯8.5枠拡大も「アジア全土で衝撃」 韓国、豪州ら波乱続出…“過酷”になった最終予選
北中米W杯アジア最終予選が開幕、強豪国がこぞって苦戦の船出に
2026年の北中米ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選が9月5日に各地で開幕した。C組の日本はホームで中国を相手に7-0の快勝を収めた一方、同組でライバルと目されていたオーストラリアはホームでバーレーンに0-1で敗戦。さらにB組では韓国がホームでパレスチナに0-0で引き分けとまさかの船出となった。オーストラリア地元メディアは母国の敗戦も含めた波乱含みの最終予選初戦について「アジア全体で衝撃の夜」と伝えていた。
W杯常連のオーストラリアが最終予選初戦で躓いた。ホームにバーレーンを迎えた一戦、0-0で迎えた後半32分にFWクシニ・イェンギが足を高く上げた危険なタックルで退場となり数的不利に。そして試合終了間際にDFハリー・サウターのオウンゴールで決勝点を献上し、そのまま敗れた。
さらに韓国もソウルで行われたパレスチナ戦をスコアレスドローという不本意な結果に終えるなど、アジアを代表する2か国が初戦で勝点を落とす結果となった。
オーストラリア紙「THE AGE」は「停滞に苦しむサッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)を襲う過酷な二日酔い」と見出しを打って最終予選初戦の結果をレポート。2026年大会からW杯出場国は32か国から48か国へと拡大され、アジアの出場国枠も「8.5」に増えたなかで、予想外の滑り出しとなった強豪国と初出場を目指す小国の躍進について伝えられた。
「2026年W杯予選の重要な第3ラウンドの初戦はアジア全土で衝撃の夜となった。C組でオーストラリアのライバルである日本は何の問題もなく中国を7-0で粉砕したが、韓国はソウルでパレスチナと0-0で引き分けた。
W杯が48チームに拡大し、アジアが8.5枠になったことで予選から緊張感が消えるのではないかと予想されていた。それどころか、これまでW杯出場が非現実的な夢でしかなかった小国たちが新たなレベルのパフォーマンスを見せるようになっていた」
今年1月から2月にかけて行われたアジアカップではW杯出場経験のないヨルダンが決勝へ駒を進めるなど、これまで大舞台とは縁がなかった国が急成長を続けている。出場国枠が大幅に増えたとはいえ、一瞬の気の緩みが命取りになることをオーストラリアや韓国は思い知ることになった。8.5枠を争うアジアの戦いは、これまで以上に過酷なものとなっているのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)