日本躍動の影に「規律もたらす不可欠な存在」 強力攻撃陣も絶賛、英記者が見た森保Jの11人

中国戦の日本代表スタメンを採点【写真:徳原隆元】
中国戦の日本代表スタメンを採点【写真:徳原隆元】

英国人記者が中国戦の先発メンバーを採点

 森保一監督率いる日本代表は、9月5日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選初戦で中国に7-0で大勝した。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。

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 日本代表の中国戦出場メンバー採点(10点満点)

<GK>
■鈴木彩艶 6点
 埼玉スタジアムでの試合は中国が枠内シュートをほとんど打てなかったため、パルマのGKにとってはトラブルのない快適な試合だった。

<DF>
■板倉 滉 6.5点
 中国の悪名高いストライカー、ジャン・ユーニンの対応を任されたことに驚きはなく、ドイツでプレーするこのDFは北京国安のFWを封じ続けた。

■谷口彰悟 7点
 森保監督が3バックを採用する際にバックラインを統率し、規律をもたらす不可欠な存在。元川崎フロンターレの男はボールを持っている時もそうでない時も印象的だった。

■町田浩樹 7点
 堅実な守備だけでなく、チャンネル(センターバックとサイドバックの間のスペース)、あるいはFWへ直接届けるパス能力の高さを武器に攻撃の糸口になるなど素晴らしいパフォーマンスだった。

<MF/FW>
■堂安 律 8点
 右のウイングバックという先発ポジションからだけでなく、ペナルティーエリアの深い位置まで攻め込む自由を与えられた選手として中国のDFに常に脅威を与えていた。彼に欠けていたのは得点だけだった。

■遠藤 航 7.5点
 リバプールでスタメンではないかもしれないが、日本代表にとって必要不可欠な選手であることに変わりはない。正確なヘディングで得点を決め、DFの前ではいつも通りアスリート能力を生かした力強いパフォーマンスを見せた。

■守田英正 7点
 いつも通りのダイナミックなパフォーマンス。日本の2点目になりそうな際どいシュートは惜しくもサイドネットだったが、彼のエネルギーのおかげで日本は中盤を支配していた。

■三笘 薫 7.5点
 サイドでのスピードと中国DFに問題を引き起こす能力で序盤から脅威となっていた。やや浮き沈みはあったが、ハーフタイム直前に決めた彼のゴールは、この大勝を決定づける重要なものだった。

■久保建英 8点
 活発かつクリエイティブなパフォーマンス。単独で、あるいは堂安律との縦での関係で中国を苦しめていた。コーナーキックから遠藤の先制ゴールをアシストしてリードをもたらすと、終盤にはその活躍にふさわしいゴールも決めた。

■南野拓実 7.5点
 最初の45分感はあまり目立たなかった。しかし、後半に入ると状況は一変し、6分間で2得点を決めて、試合に存在していたかもしれない危険を全て消し去った。

■上田綺世 7点
 ゴールこそなかったが、センターフォワードとして上手く機能し、日本の攻撃は彼を中心に展開された。巧みな動きとフィジカルの強さを生かし、中国の守備陣を困らせ続けていた。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)

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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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