日本代表で「最も伸びている1人」 OB絶賛した森保J成長の要因…中国戦出場16選手採点
三笘は「ずば抜けている」、伊東に「『おかえり!』と声をかけたい」
<MF>
■守田英正(スポルティング/ポルトガル)=★★★★☆
高い位置で顔を出しながら攻撃をサポートし、時にはゴール前にも侵入。遠藤との役割分担も整理されており、中盤を見事に支配した。遠藤交代後は中盤のバランサー役を担い、終盤のゴールを援護していた。
■遠藤 航(リバプール/イングランド)=★★★★★
OUT→後半26分
大量7得点を支えた中盤のコンダクター。何より序盤の先制点は大きかったし、攻撃から守備への切り替えスピードも圧巻。相手の攻撃が始まりそうな起点はことごとく潰しており、攻撃陣を伸び伸びプレーさせていた。
■田中 碧(リーズ/イングランド)=★★★★☆
IN←後半26分
もっと攻撃面で自由に動きたかっただろうが、バランスを崩すような無理はせず、周囲の動きに合わせて的確なプレーを選択。攻撃に厚みを加え、終盤のゴールラッシュを支えていた。
■三笘 薫(ブライトン/イングランド)=★★★★★
OUT→後半18分
なかなか追加点が奪えない時間帯のなか、前半終了間際に決めたヘディング弾が大量ゴールを導いた。アシストをマークし、ゴールも決めただけでなく、ボールを持てば相手を数人引き付けるなど存在感が際立った。仕掛けだけでなく、味方を生かす技術と視野の広さもずば抜けている。
■伊東純也(スタッド・ランス/フランス)=★★★★★
IN←後半18分
代表復帰戦でゴールとアシストは、さすがの一言。サポーターやチームメイトが温かく迎え入れ、それに応えるように限られた時間のなかで結果を残した。申し分のない働きで最高評価を与えたいし、まずは「おかえり!」と声をかけたい。
■堂安 律(フライブルク/ドイツ)=★★★★☆
OUT→後半18分
三笘へのクロスは一級品。文字どおりのピンポイントパスで、あそこしかないというキックは芸術的だった。久保との連係が光った一方、右サイドから崩すバリエーションはまだまだ増やせそう。
金田喜稔
かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。