ACLで痛恨キックミスの浦和GK「やるからにはつながないと…」 ハリルの言葉を受け奮起誓う
「一番危険な方向にパスがズレてしまった」
「結果だけを見れば、蹴り出して前半を終わらせていいと思われてしまうプレー。あそこでGKからつなぐのがレッズの狙いだけど、やるからにはつながないといけない。一番危険な方向にパスがズレてしまった。確実なことは、確実にやらなくてはいけない」
ハリル監督はメンバー発表会見でも、「西川はまだトップコンディションにはこれからだと感じている」と指摘された。西川自身は「自分のフィーリングとしては悪くないんですが」とした上で、「これまでスッキリした試合がなく、リーグ戦では無失点の試合がない。そういう意味で、失点をしているだけにコンディションが整っていないと考えられてしまっても仕方がない」と、結果を残せていないからこそ、悪い印象を与えてしまった面があると話した。
前回のW杯では、ベンチに座りながら出場機会がなかった。今回はロシアでの正GKとしての出場に向け、ポールポジションにいる状況だが、まだそれを見据える段階にはないと語る。
「まずは日本サッカー界のためにもワールドカップに出なくてはいけない。先のことを考えず、UAE戦とタイ戦のことしか頭にない。予選を勝たないと本大会には出られないですし、特に今度のアウェーゲーム(UAE戦)は重要。経験のある選手を選んだのも、うまいだけでは勝てない試合だと考えているんだと思います」
西川は、ハリル監督からの言葉を重く受け止めつつ、前向きな言葉を残している。まずは代表集合前のラストゲームとなる19日のG大阪戦で、今季のリーグ戦初となる無失点試合を達成し、良い流れに乗ってハリルジャパンに合流したい。
【了】
轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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