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「1998年から日本に注目してきた」 “宿敵”中国監督がW杯アジア最終予選で狙う番狂わせ
中国を率いるブランコ・イバンコビッチ監督が前日会見に出席
中国代表は9月5日に北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で日本代表と対戦する。現在の中国を率いるブランコ・イバンコビッチ監督は、2021年9月のカタールW杯アジア最終予選でオマーン代表を率いて、日本に1-0の勝利を収めた以外にも、さまざまな立場で日本を破った経験のある指揮官だ。
3年ぶりに日本と対戦することとなったイバンコビッチ監督は「1998年から日本に注目してきた。今のところ、トレーニングは上手くいっている。明日は良い結果を残したい」と、再び日本でのW杯予選での日本撃破に自信を見せた。
現在の日本代表について「日本はアジアでトップにいるだけではなく、世界でもトップチームの1つ。カタールW杯でもとても良い結果を得ていた。多くの選手がヨーロッパでプレーしていて、才能のある選手たちがリバプール、アーセナル、ブライトン、モナコなどでプレーしている」と、個の強さを称え、「日本は強いチームであり、明日のピッチでのパフォーマンスも良いだろう。私たちにとってはチャレンジだが、しっかり戦いたい」とコメントをした。
FIFAランクで中国は87位であり、18位の日本を破ればアップセットとなる。だが、イバンコビッチ監督は対日本に強い自信を持っているだろう。これまで1998年のフランスW杯ではクロアチア代表のアシスタントコーチを務め、2003年のアジアカップではイラン代表の監督として、テヘランで日本を破っている。そして、前回のW杯最終予選でもオマーンを率いて日本に勝利しているからだ。
これだけ日本に対して、良い成績を収められている理由を問われたイバンコビッチ監督は「確かに、私は日本と対戦した多くの経験を持っている。1998年のフランスW杯では、日本は成長過程だった。そこからジーコの率いる中村俊輔や遠藤保仁がいたチームから多くの良い選手が出てきて一気に成長していった。こうした重要な試合では、私たちが練習で培った技術や取り組んできた戦術をしっかり実践すること。また、ピッチ上で勇敢であることが重要になる」と、ポイントを語った。
日本代表が合流して2日でこの大一番を迎えるのに対し、中国は国内で10日の練習を全員で行い、その後日本でも2日間トレーニングを行い、万全の状態で試合を迎える。アジア枠が8.5枠に広がり、W杯の出場も期待が懸かるなかで、イバンコビッチ監督は再び日本を苦しめることとなるだろうか。
(河合 拓 / Taku Kawai)