中国は「一発に怖さがある」 アジアで無双できぬ森保ジャパン…日本代表DFが警戒するワケ

日本代表・板倉滉【写真:Getty Images】
日本代表・板倉滉【写真:Getty Images】

日本代表は最終予選に向けて合宿をスタート

 日本代表は9月5日に北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第1節・中国戦を戦う。日本は前回のカタールW杯アジア最終予選の初戦、ホームでオマーン代表に0-1で敗れて苦しいスタートを切ることとなった。その経験をしているだけに、今回は初戦からしっかりと勝ち点3をつかみたいところだ。

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 4年前のオマーン戦をスタンドから見ていたDF板倉滉は、「前回、ホームでオマーン戦に負けていることもありますし。ここまでアジアの国と対戦することが多かったですけど、本当に気を抜いたら足元をすくわれる試合だと思っています。特にディフェンス陣のリスク管理とか、どの相手とやっても一発の怖さが常に頭に持ちながら、試合を進めていきたい。最終予選の一発目、ホームでまずはしっかり勝って勢いに乗れるように、そこだけに集中したいと思います」と、気を引き締める。

 そして、初戦に向けて意識したいこととして「ここにいるほとんどのメンバーが、緊張感をもってこの代表に来ていると思いますし、自分自身も前回の最終予選を経験したなかで、非常に緊張感をもってここに来ています。初戦が一番大事になると思うので、そこで勝ちという結果を出せるように準備をしたい」と語った。

 また、中国が対日本ということで特別なモチベーションを持ってくる可能性も指摘する。「体と頭の準備をしっかりして試合に臨まないといけないと思いますし、対日本ということで、相手も相当気合を入れてやってくると思うので、そこの準備はしていかないといけないと思います」と、警戒した。

 カタールW杯ではベスト16にも進出した日本だが、アジアでは無双できているわけではない。前回のW杯最終予選ではオマーンだけではなく、サウジアラビアにもアウェーで0-1の敗戦を喫した。さらに昨年のアジアカップでも第2節のイラク戦(1-2)、準々決勝のイラン戦(1-2)も敗れている。

 板倉は、「間違いなく緊張感を持って試合に入るなかで、固くなってしまったり、うまくいかなかったりすることは想定しておかないといけない」と、この試合でも想定外が起こる可能性を織り込み、「そのなかでうまく勝ち切ることをやらないといけない。全部が全部うまくいくとは思っていないし、自分たちのやりたいようにやらせてくれないことも分かっている。そういう難しい戦いのなかで、試合が終わった時に勝って終わっていることが大事」と、初戦で結果を出す必要性を強調した。

 現在、森保ジャパンは4バックと3バックを併用して戦っている。中国戦でもうまくいかなかった場合、試合中にシステム変更が求められる局面があるかもしれない。板倉は「臨機応変にやりたい」と言い、前回のW杯予選でも戦った中国に対して「一発の怖さがある。前回の中国戦は試合に出てやっていますが、そこの怖さがありました。いろんな試合展開を想定しないといけない。自分たちが常にボールを保持して戦える、そんなに簡単にいくとは思っていないですし、試合をやるなかで難しい時間帯は間違いなくあると思うので、そういうところをしっかりしのぎながら、自分たちのペースを作りながらやれたらと思います」と、最後まで警戒を緩めなかった。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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