沈痛21歳に容赦なし「学んで」 試合壊す反則…味方が放った苦言「仕方ないで片づけたくない」

浦和の二田理央【写真:徳原隆元】
浦和の二田理央【写真:徳原隆元】

浦和が町田戦で2-2ドロー、結果を左右したFW二田理央の痛恨ファウルに味方反応は?

 浦和レッズは8月31日のJ1第29節でFC町田ゼルビアと対戦して2-2で引き分けた。終了間際にリードを広げたかというプレーでFW二田理央が痛恨のファウルをしてしまい、ゴールが認められず。「本当に余計なことをしてしまった」と消沈していた。

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 浦和がリードした後半アディショナルタイム、途中出場のFW松尾佑介が相手の背後に抜け出して一気にドリブルで前進した。相手GKとの1対1をドリブルでかわしてゴールに流し込み、喜びを爆発させてゴール裏の浦和サポーターの下へ向かった。

 しかし、ピッチ上では浦和のファウルによりゴールが認められずに町田ボールのフリーキックでの再開が準備されていた。松尾がドリブルで抜け出して前進している間に、並走していた二田がカバーに戻ろうと全力疾走していたMF下田北斗のことを引き倒してしまっていた。松尾の決定機に対して間に合ったかはかなり難しい距離だっただけに、勿体ないプレーになってしまった。

 その後、浦和はラストプレーになったところでロングボールから失点して勝ち点を取りこぼしてしまった。後半アディショナルタイムの表示は7分だったが、町田の同点ゴールは98分になろうというタイミング。ゴールを確信した松尾が喜んでいる間の時間が追加されたと見られ、第4審判員が両ベンチに何かを伝えている姿もあった。

 二田は「本当に余計なことをしてしまった。チームがいい試合をしている中でああいうプレーをしてゲームを壊してしまった。走っていって、(松尾の)シュートをファーに蹴ってGKのこぼれを狙いたかったので相手の外側に走ろうとして、前にいて手を出してしまった。あれが入っていれば、試合の時間的にも3-1で勝てていたんじゃないか。本当に自分のプレーのせいでこうなってしまい、チームに申し訳ない」と沈痛な面持ちだった。

 試合後に松尾は「頭が痛い」と落胆の表情を見せ、「ああいうアンラッキーなこともあるかもしれないけど、決めていくしかない。チームなので逆に僕がああいうシーンもあるかもしれないので助け合っていきたい」と気遣った。一方でMF渡邊凌磨は「ああいうところの理央のプレーはこれから経験してほしいし、仕方ないという言葉では片づけたくない。浦和の選手で試合に出ている以上は学んでほしい」と苦言も呈した。

 二田は今夏の登録ウインドーで、オーストリア2部ザンクト・ペルテンから「逆輸入」での移籍。サガン鳥栖の下部組織で育ち、18歳で欧州にキャリアを求めたところから今夏に浦和へ加入してJ1デビューしていた。21歳の若手アタッカーにとって、痛恨のワンプレーになってしまった。

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