新幹線に缶詰め→バスで帰京→当日に航空機移動 「近県に到着」で“ドタバタ”開催決定

エディオンピースウイング広島【写真:Getty Images】
エディオンピースウイング広島【写真:Getty Images】

広島ホームのFC東京戦は開催が決定

 8月31日に各地で行われるJ1リーグ第29節は台風10号の影響で中止が相次いでいる。そのなかでサンフレッチェ広島はホームFC東京戦開催の正式決定を発表。前日から公共交通機関の影響を受けながらもFC東京は試合当日に航空便で近県の空港に到着した。天候による“ドタバタ劇”には反響も寄せられた。

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 広島は試合開催に向けた情報として30日の午後6時に「明日8月31日(土)のFC東京戦におきまして、対戦相手であるFC東京から広島への移動の目途がたったと連絡がありました。つきましては、現時点では通常通りの開催を予定しています」と公式X(旧ツイッター)を通して発表。FC東京は広島へ向けた新幹線で長時間の“缶詰め”状態だったなかでの発表だった。

 これを受けてFC東京も公式Xを同午後11時過ぎに更新。「チームは現在、東京都内に戻り待機しています。本日朝、一時宿泊先の静岡県から広島県への移動を試みましたが、大雨の影響により各種交通手段が利用できず、宿泊施設に戻って長時間待機したのち、終日かけてバスにて東京都内まで戻る形となりました」と、帰京の判断になったという。加えて「本日中に広島県に入る見通しが立たず、移動における安全面、選手の健康に関する懸念等を踏まえ、開催の是非について協議を行いましたが、現時点では開催との判断となっています。そのため、明日朝にチームはあらためて広島県に向けて移動を試みます」と、当日移動を決断したとしていた。

 続けて、公式Xでは「状況が刻一刻と変化するため、遠征に帯同している選手たちは練習を行えておりませんが、スタッフのサポートのもとで可能な限りの準備を続けております」と、前日練習は行えずコンディション維持の難しさが明かされていた。

 試合当日の31日になり、広島が再びXを更新。試合開催の正式発表を伝えたうえで「FC東京の皆様は一昨日、広島への新幹線がストップし車中で長時間待機する事態になり、改めて羽田からの航空便で今朝がた近県の空港に到着しました。台風に翻弄されても、試合成立のためにご努力頂いた選手、スタッフの皆様に心より感謝いたします」と、双方が尽力した結果を伝えている。

 Jリーグのアウェー遠征は原則前日に移動する。また広島もAFCチャンピオンズリーグ2や天皇杯などが控えており、今後も過密日程となる。様々な事情を抱えながらも、開催につなげファンからは「FC東京のチーム関係者さん、お疲れ様」「大変な状況の中、来広頂いたFC東京の皆さまを温かく迎えて」「自然災害に負けず試合開催へ向けて尽力された両クラブ、特にFC東京の選手・スタッフの皆様に惜しみない賛辞と感謝の気持ちを」などの反響が寄せられていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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