パリ五輪組から2人を招集も…「まだ力ある選手いる」 森保監督が語る“期待と狙い”
「まだまだ力のある選手がいる中で、W杯に向けて戦う同じ経験をしてもらう」
森保一監督率いる日本代表は8月29日、千葉県内で2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で戦う9月の中国戦(5日=埼玉)、バーレーン戦(11日=リファー)に向けたメンバー27人を発表した。今夏のパリ五輪に出場したメンバーからはFW細谷真大(柏レイソル)とDF高井幸大(川崎フロンターレ)が選出。森保監督はそれぞれに戦力としての期待を込めた。
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24歳以上の選手を制限なく3人まで使えるオーバーエイジ枠を使うことなく戦ったパリ五輪を、森保監督は「非常に素晴らしい舞台、プレッシャーのかかる舞台だったと思う。そこで経験したことをさらに上のレベル、A代表で五輪代表の時のように力を発揮してほしい」と話す。細谷はパリでエースとして活躍し、前線での幅広い動きやフィジカルの強さを生かしたプレーを見せた。
森保監督は「期待しているプレーは得点を決めること。そこに、得点に至るプロセスとして背後に鋭く抜け出す動きや、ポストプレーも力強く起点になってプレーするところもクオリティーが上がってきていると思う。アジアを確実に勝っていく、世界の舞台で勝っていく中で前線の選手も守備に関わり、11人がハードワークした中でアジアを勝つ、世界で勝つことが可能になると思うので守備にも期待したい」と話した。
19歳ながら選出された高井は五輪で3試合に出場した。「国際試合でも非常に高いポテンシャルとクオリティーを見させてもらった。まだ完成された選手ではないと思うので、これから日本代表の戦力として、活動を通してより経験を積んでもらえれば、よりいい選手に成長してもらい、戦力としても成長してもらえるかな、と。所属の川崎で、さらにチームの中で存在感を見せてくれるように、と狙いを持った」と森保監督は期待を込めた。
今回の代表チームは各試合23選手の登録に対して27人が招集されている。「ベンチに入れるのは23人だが、コンディション不良など不測の事態があって欠けた時に、バックアップにも一緒に帯同してもらうことで活動の中から補える。本大会や現代表に入れるグループとしては大きく、まだまだ力のある選手がいる中で、可能な限り多くの選手に来てもらいながら、W杯に向け戦う同じ経験をしてもらう。チームコンセプトを経験しながら未来に向かっていく」と指揮官。試合出場の有無は別にしても、若手がどのように経験を積んでいくのかは今後につながりそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)