開幕カードでいきなりキーポイント? WEリーグ4年目に求められる「新たなスター」の誕生
今季からSOMPOホールディングス株式会社がWEリーグのタイトルパートナーに
日本女子サッカーのプロリーグ「WEリーグ」が8月26日、4年目のシーズン開幕に向けて東京都内で「キックオフカンファレンス」を実施。開幕カードの中では2連覇中の三菱重工浦和レッズレディースと、日テレ東京ヴェルディ・ベレーザの試合が注目される。
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WEリーグ4シーズン目に向けて髙田春奈チェアは「新しい主役を生み出していくリーグにすることが求められている。U-20女子ワールドカップ(W杯)にも多くの選手が選ばれている。素晴らしい個性があるので、推しの選手やクラブを見つけていただけるように」と話し、今夏のパリ五輪でプレーしたMF清家貴子やMF藤野あおばら昨季まで活躍した選手で海外に活躍の場を移した選手もいるなか、新たなスターの誕生に期待を込めた。
また、今季から2シーズンの契約でSOMPOホールディングス株式会社がタイトルパートナーとなり「SOMPO WEリーグ」として開催される。このキックオフカンファレンスでは、各クラブとのコラボレーションで防災対策や介護などの活動を行うことも発表され、髙田チェアは「今までもパートナ企業といろいろな取り組みもしたが、今回は直接コミュニケーションを取るなかでアイデアを出し合えた。まるで一員のように主体的に関わっていただけた」と、今後の展開への期待も述べた。
9月14日と15日に行われる開幕カードでは、前回優勝の浦和と名門ベレーザの対戦が注目される。浦和から出席したFW島田芽衣、ベレーザから出席のMF木下桃香ともに「開幕戦で当たることが多い」と笑い、点の取り合いを想定した。
浦和は清家、ベレーザは藤野が移籍して主力が抜けてのシーズンになるが、島田は「今シーズンも変わらず、チーム全員で力強く守り、力強く攻撃したい。昨シーズンはまだまだ取れる場面もあった。1つ1つしっかり決めきって2桁ゴールと得点王を取れるように頑張りたい」と意気込みを示した。
また、INAC神戸レオネッサも含めた3強の中でリーグ優勝に手が届いていないベレーザの木下は「上位との直接対決に勝つことが条件。WEリーグが始まってから(浦和とINACに)勝てていないので、そこで勝つのが絶対だと思う」と、初戦からキーポイントになるゲームが訪れると意気込んだ。
浦和の3連覇か、ベレーザの初優勝か。あるいはINACの3シーズンぶり優勝や、それに続くチームが現れるか。4シーズン目を迎えるWEリーグの戦いが注目される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)