W杯予選前にハリルJ守護神に不安材料 浦和GK西川はACLで痛恨ミス、G大阪の東口は負傷離脱
ACL敵地の上海上港戦で、西川が軽率なパスミスから2失点目を献上
浦和レッズの日本代表GK西川周作が、15日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第3節の上海上港とのアウェー戦で、前半アディショナルタイムにチームの足を引っ張る痛恨のミスを犯して失点を許した。23日にロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のUAE戦、28日にタイ戦を控えるハリルジャパンにとっては、G大阪GK東口順昭の負傷離脱に続き、ゴールマウスに不安材料を抱えることになった。
0-1で迎えた前半終了間際、西川が上海の裏を狙ったパスに対してゴールマウスを空にして果敢に飛び出した。足技に自信を持つ守護神はこれをダイレクトで左サイドの高い位置にいた味方に向けて蹴り出したが痛恨のパスミス。相手に奪われると、パスを受けた上海の元ブラジル代表FWエウケソンがすぐさま西川の位置を確かめノートラップで右足を一閃。ゴール左隅を狙った約35メートルのグラウンダーのシュートに対して西川は戻り切れず、無理にパスをつなごうとした判断が結果的に無用な追加点を上海に与えてしまった。
西川はハリルジャパン発足以降、正守護神を務めている。キック精度に定評があるが、W杯代表メンバー発表直前に痛恨のミスとなった。
高いセービング能力を誇るG大阪の東口も左頬骨骨折で手術を余儀なくされ、今回のW杯最終予選には出場できない。ベテランのメスGK川島永嗣は今季チームの第3GKとしての契約で、リーグ戦では1試合も出番をつかめていない。ハリル監督は最終予選後半戦のスタートとなる重要な連戦を前に、ゴールマウスに悩みの種を抱えることになった。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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