J巣立った日本人に…プレミア行き急浮上の一報「理解できる」 OB持論、得点量産は「間違いない」
古橋シティ移籍浮上の噂に…セルティックOBが見解
スコットランド1部セルティックに所属する29歳の日本人FW古橋亨梧は、イングランド1部プレミアリーグ王者のマンチェスター・シティから関心を示されていた。ブレンダン・ロジャーズ監督が正式なオファーが届いていないことを明かし状況は落ち着きつつあるが、これによってセルティックにおいて古橋がどれだけ重要な選手かが改めて浮き彫りになった。
【PR】学生向けのお得プランが新登場!ABEMA de DAZN 学割キャンペーン、通常年額の半額でAFCアジア予選・日本代表戦、欧州リーグなどが視聴可能に
英メディア「Football Insider」では、現役時代にセルティックやウェストハムでプレーした元スコットランド代表FWフランク・マカベニー氏が、ストライカーとしての見解を語った。
シティは今夏、アルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスがスペイン1部アトレティコ・マドリードに移籍。ノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドのバックアップが必要になったことで、プレシーズンマッチのシティ戦で得点を決めた古橋に白羽の矢が立ったとされている。
記事では「8月30日に移籍市場が閉まる前に、シティが古橋亨梧の獲得に動くという衝撃的な報道があり、セルティックのファンも唖然とした。2021年にヴィッセル神戸から加入してから、キョウゴはスコットランド王者で137試合に出場して74得点を挙げる大活躍を見せてきた」と、今夏の移籍市場の終盤の出来事を報じている。
マカベニー氏は「実現しないだろう? 正直になろう。(フリアン・)アルバレスが去ったのは、試合に出場できなかったからだ。そこには絶対的エースのハーランドがいる。キョウゴはそこに飛び込もうとするかもしれない。キョウゴは、素晴らしいタレントだ。彼がシティで仕事ができるか? もちろんできるだろう。彼の走りがあれば、周りは彼を見つけてくれる」と古橋のことを高く評価して、言葉を続けた。
「だが、彼は本当にそこへ行き、ハーランドのためにベンチに座るだろうか? 私は理解できない。私は常にプレーしたかったし、キョウゴも私と同じ考えを持っていると思う。ストライカー、サッカー選手は、すべての試合にプレーしたいと思うものだ。ローテーションというのは、言い換えれば控えだ。私はそう受け止める。選手の中にはローテーション要員にならない選手がいるし、私はそういう選手になりたかった」と、マカベニー氏はセルティックのナンバーワンストライカーの座を捨てて、ハーランドのいるシティへ行くことに疑問が残ると語っている。
古橋の実力を評価するセルティックOB「シティでもゴールを量産する」
また、セルティックはデンマーク代表MFマット・オライリーが、日本代表MF三笘薫が所属するブライトンへ移籍すると伝えられている。セルティックOBの元イングランド代表FWクリス・サットン氏は、スコットランドメディア「デイリー・レコード」のコラムで「マット・オライリーを失う可能性があることは、セルティックのファンにとって耐えがたいものだ。さらにキョウゴを放出するなんてことはあり得ないし、考える余地もない。どんな金額を提示されたとしても、セルティックはストライカーが去ることの可能性を考えるべきではない」と、チームとして引き留める必要があると力説した。
そして「イングランドにいる私の同業者は、シティがキョウゴに関心を示したことを嘲笑していたが、私にはシティがキョウゴに注目する理由は理解できる。キョウゴがプレミアリーグでも活躍できることに疑いはない。彼の動きの質、スピード、マークを外してニアポストを突く動きを見ればいい。シティでもゴールを量産するだろう。間違いない」と、古橋を評価したが、これがクラブのポリシーが問われる移籍になると持論を展開した。
「セルティックにとっても29歳のストライカーを売却して、2000万ポンド(約38億円)を得られるのは魅力的だと思われるかもしれないが、重要なのはそこではない。セルティックは莫大な移籍金を得られるかもしれないが、キョウゴは代役のいない存在だ。2000万ポンドで新たなストライカーを獲得できないだろう。獲得するとしたら、ポテンシャルがあるが成長の必要な選手になる。それがセルティックの現実であり、安く買って高く売却するというのがやり方だ。だが、どこかで線を引く必要もある。彼らはほかのクラブが欲しいと思った時に最高の選手を供給するクラブではなく、チャンピオンズリーグに野心を持っていることを示さないといけない」と、クラブの姿勢が問われる移籍になるとしている。
スコットランドに渡って4シーズン目、シティからも関心を持たれたと報じられている古橋は、着実に欧州で自身の価値を高めていると言えそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)