欧州日本人MFの“怒りパフォ”に海外異論…6か月「0」へ鋭い指摘「多くを主張できない」

ソシエダでプレーする久保建英【写真:徳原隆元】
ソシエダでプレーする久保建英【写真:徳原隆元】

ソシエダ久保がエスパニョール戦で決勝弾マーク、得点後に起用法へ不満の主張も

 スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英は現地時間8月24日に行われたラ・リーガ第2節のエスパニョール戦(1-0)に途中出場し、鋭い突破から得意の左足で決勝点をマークした。ゴール後に笑顔を見せることなく、ユニフォームを誇示するパフォーマンスを見せたレフティーについて現地メディアは「普段は笑いを誘うセレブレーションが好きだが、今回はベンチスタートに対する強い主張を示した」と報じていた。

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 ベンチからのスタートとなった久保は後半22分にMFベニャト・トゥリエンテスとの交代でピッチに送り出された。開幕戦のラージョ・バジェカーノ戦では先発出場したが、68分間のプレーで交代となり、チームも1-2で敗れていた。チームとしても個人としても悪い流れだったが、そんな空気を一変させるプレーを披露する。

 0-0で迎えた後半35分だった。久保は右サイドから仕掛け、鋭いドリブル突破でDF2人を抜き去ってペナルティーエリア内へ侵入。そして思い切りよく左足を振り抜き、シュートをゴール上段に突き刺した。この一撃が決勝点となり、ソシエダが今季初勝利を収めた。

 久保はゴール後に笑顔を見せず、両手を耳に当てたあとに、ユニフォームの肩口を持ち上げて、背中に書かれたTAKE(タケ)の名前を誇示するようなセレブレーションを見せた。スペイン紙「マルカ」は「久保建英の最も主張の強いセレブレーション」だと報じていた。久保が見せた振る舞いは、ベンチスタートに対する鬱憤を晴らすものだったと伝えられている。

「普段は笑いを誘うセレブレーションが好きな久保だが、今回はベンチスタートに対する強い主張を示した。まず耳に手を当て、その後にはベンチの近くで背を向け、自分のユニフォームの名前を指した。その間の表情は険しいものだった」

 昨年10月のアスレティック・ビルバオ戦ではコーナーフラッグ付近でお尻を振るコミカルなセレブレーションを見せたことでも話題を呼んだ久保だが、今回はシリアスなセレブレーションが注目を集めていた。

 一方で、記事では久保が「6か月以上もゴールなし」としたうえで、「久保がスタメンでないことに何かを主張する権利はあったかもしれないが、最近の得点力からすれば多くを主張はできなかっただろう」と今年2月18日の古巣マジョルカ戦(2-1)以来半年以上ぶりの得点だったという点は指摘されていた。

 初戦を落としたことでチームを率いるイマノル・アルグアシル監督も選手起用について試行錯誤しているようだが、ソシエダで3年目を迎えた久保にとっては自身の価値を改めて証明するという意味で非常に強烈なインパクトを残すゴールになったことは間違いないだろう。

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