ブーイング響く埼スタで…浦和GK西川周作が“神対応” スタンド子供へユニ&GKグローブ投げ込み

浦和の西川周作【写真:徳原隆元】
浦和の西川周作【写真:徳原隆元】

埼スタでの川崎戦、豪雨の影響で前半終了後に中止決定

 浦和レッズと川崎フロンターレが埼玉スタジアムで対戦した8月24日のJ1第28節は、試合開始直後から断続的な豪雨に見舞われた。前半を終えた時点で試合が中止となったが、浦和の主将GK西川周作がピッチに姿を見せ両サポーターに頭を下げて拍手を受けた。

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 この日の埼玉スタジアムでは試合開始前の16時前に雷雨となり、一時スタジアムに来ていた観客には避難命令が出ることに。それも落ち着いて19時にキックオフされたゲームだが、試合開始直後から遠くで雷鳴も聞こえ、徐々に雨脚が強まった。

 浦和がMF渡邊凌磨のゴールで先制した中で前半35分ごろからはピッチ上に水溜まりもできはじめ、ボールが転がりにくくなり始めた。それ以降は水溜まりでゴールに入ろうかというボールが止まった場面や、ドリブルが失敗に終わる場面も発生していた。

 そして、ハーフタイムを迎えたスタジアムでは後半の開始時刻を20時20分に送らせるというアナウンスがされた。しかし、20時15分ごろに本日の試合が中止になったというアナウンスがされた。

 主催の浦和によると、後半開始の予定時刻に状態を見たうえで悪天候とピッチコンディション不良を確認し、後半の開始を15分遅らせることを決定。しかし、その間にも両クラブの実行委員とマッチコミッショナーで協議を続け、予報などから今後の回復が見込めないとして中止が決定されたという。そして、前提として観客の安全確保や帰宅時間などへの考慮もあったうえでの判断とされた。

 中止のアナウンスがされたスタジアムはどよめきとともに、スタジアム各所から散発的なブーイングも響いた。しかし、浦和のキャプテンを務める西川が姿を現し両ゴール裏やメイン、バックの各スタンドに向けて深々とお辞儀をすると拍手が沸き起こった。そして、西川は去り際に、メインスタンドの子供に向けてユニフォームとGKグローブを投げ込んでピッチを後にしていた。

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