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モイーズ解任の知られざる真相――“ファーガソン院政”を崩したマンチェスター・U経営陣のクーデター
チェルシーやマンCならば早期解任の可能性も
しかし解任自体は、今季の低迷を見れば驚きに値しない。それどころか、経営陣が来季の欧州CL出場権確保を絶対視していたなら、もっと早いてこ入れ――つまりもっと早い解任もあったはずだ。
もしもこれほどの成績不振が今季のモウリーニョ・チェルシー、もしくはペジェグリーニのマンチェスター・Cに起こっていたなら、昨年中の解任となっていても不思議ではない。
例えば昨年12月1日に行われたトットナムとのアウェイ戦を2-2で引き分け、その後4日のエバートン戦、7日ニューカッスル戦をホームでともに1-0負けを喫したが、このタイミングで解任となっても良かった。
あの時点では16試合7勝5敗4分の勝ち点25でリーグ8位。しかし首位アーセナルとの勝ち点差は10。4位のマンチェスター・Cとは7点差で、まだまだ挽回の余地はあったはずだ。
ところがモイーズ政権は4月下旬まで持ちこたえてしまった。そのおかげで今季のマンチェスター・Uは1992-93シーズンのプレミア創設年以来、最悪の成績を記録してしまう。