横浜FM相手に健闘した長崎に高まる期待

　J2のV・ファーレン長崎は8月21日、天皇杯ラウンド16でJ1の横浜F・マリノスと対戦し2-3で惜敗した。後半アディショナルタイムに3点の動く激動の流れとなったなか、健闘した長崎には温かい声が寄せられている。

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　J1でタイトル経験のある横浜FMと対峙した長崎。押し込まれる時間帯も長かったが、耐えて前半を0-0で折り返す。迎えた後半13分、FWフアンマ・デルガドがアーリークロスにダイレクトで合わせる技ありの一撃を見舞い先制。だが、その9分後に相手MF天野純の強烈なミドルで同点に追い付かれる。

　両者とも決定打を欠いたまま迎えた後半アディショナルタイム2分、長崎MFマテウス・ジェズスがバウンドしたボールをアウトサイドで上手く前方へトラップしそのままボレー弾を叩き込む。個人技で打開して一時勝ち越しに成功した長崎だったが、同アディショナルタイム8分、10分と立て続けに失点し、あと一歩のところで勝利を逃した。

　長崎はこの試合で計3本のシュートを放ち、そのうち2本を得点につなげている。一方攻勢だった横浜FMは計23本のシュートを放っていた。数少ないチャンスながらもJ1クラブを苦しめた長崎には、SNS上で「決定力はすごすぎ」「J1に上がってきたら脅威になりそう」「やっぱり悔しい…」「頑張って上がってきて」「ほんと強い」といった声が上がり話題になっている。

　J2リーグ戦では清水エスパルス、横浜FCに続く3位。首位清水を勝ち点差6で追いかけている。横浜FMと競り合った経験と悔しさを胸に、次節は天皇杯でジャイアントキリングを起こしたレノファ山口（サガン鳥栖を2-0で下す）と対戦予定だ。