遠藤航が出番なしも…再評価なぜ? 現地の声が話題に「失望を脇に置いて上品な振る舞い」
遠藤航は開幕節で出場機会はなし
イングランド1部リバプールに所属する日本代表MF遠藤航は、2024-25シーズンのプレミアリーグ開幕戦のイプスウィッチ戦(2-0)でベンチ入りしたものの出場機会はなかった。アルネ・スロット新監督の下、出場機会の減少が予想される遠藤だが、その試合後の立ち居振る舞いによって英国内のファンやメディアに再び評価されているようだ。リバプール専門メディア「Empire of the Kop」が伝えた。
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昨季、遠藤はリバプールの中盤の底を務め上げた。それによりアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターが本来のポジションである2列目に入ることができ、持ち前の攻撃力を発揮できるようになった。しかし、今シーズン就任したスロット監督は、ビルドアップを重視。開幕戦では、オランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフが起用され、遠藤はベンチで90分を過ごした。
ポジションを失った遠藤だが、記事では「リバプールが2-0で勝利した直後、遠藤は真の気品を見せた」と伝え、「31歳は、スロット監督がフライヘンベルフ、マック・アリスター、ハンガリー代表MFドミニク・ソボスライのトリオを中盤で起用したため、試合をベンチから見守るしかなかった。試合終了のホイッスルが吹かれた後、アウェーまで来たサポーターにレッズの選手が拍手を送るなか、日本のキャプテンは若いオランダ人チームメイトに歩み寄ると、祝福の抱擁をした。さらに、ハンガリー代表のキャプテンにも、同じことをした」と、ポジションを争うライバルへの気配りを伝えた。
そして、「今シーズン、遠藤がチームのレギュラーとして出場しないとしても、こうした上品な振る舞いによって、彼は依然としてチーム内で重要な存在であることを示している。元シュツットガルトの選手は、個人的な失望を脇に置いて仲間の中盤の選手たちへの心からの感謝を示した。スロット監督は、この振る舞いをとても気に入っただろうし、ほかのリバプールの選手たちも同様だろう」と、世界トップレベルの選手が集うクラブに一体感をもたらす存在としての価値を伝えた。
リバプールのファンもX(旧ツイッター)上で「これこそ遠藤航がリバプールのスカッドで今も重要な選手である理由の1つだ。ベンチに落とされた後も、素晴らしいパフォーマンスを見せたチームメイトを応援して祝福した。ドレッシングルームにいるのに、間違いなく素晴らしい人格だ」と、遠藤の振る舞いを評価した。
(FOOTBALL ZONE編集部)