マジョルカ加入の浅野拓磨はリーガデビュー

　スペイン1部マジョルカに新加入した日本代表FW浅野拓磨は8月18日、ラ・リーガ開幕節のレアル・マドリード戦（1-1）でデビューを果たした。右ウイングで先発のピッチに立ち、強豪相手に躍動。レアルも新加入のフランス代表FWキリアン・ムバッペがスターティングメンバ―に名を連ねたなか、試合前の“異例”な光景に注目が集まっている。

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　浅野は昨シーズン限りで21年に入団したドイツ1部ボーフムとの3年契約を終えて退団。新天地に選んだのが、FW大久保嘉人、MF家長昭博、MF久保建英に次いで日本人選手4人目の所属となるマジョルカだった。ブンデスリーガで109試合13ゴール7アシストの結果を残してきた日本のスピードスター。カタール・ワールドカップ（W杯）ドイツ戦でのゴールを筆頭に勝負強さを示してきた浅野はまたも強豪相手に躍動した。

　リーガデビュー戦でいきなり昨季王者レアルと対戦。そのレアルはムバッペ、ロドリゴ、FWヴィニシウス・ジュニオールの強力3トップを形成し、前半13分にロドリゴが先制点を挙げる。だが、組織だったマジョルカは善戦して前半42分には浅野が左サイドからスピードを生かして縦パスに反応。相手DFエデル・ミリトンを振り切ってシュートまで持ち込んだ。後半には追い付き、1-1のドロー決着。浅野も戦力として力を発揮した。

　そしてこの一戦の前、ホームのマジョルカが粋な行動に出た。入場時に昨季王者のレアルに対して花道を作って出迎えた。これに米スポーツ専門局「ESPN」は「マジョルカは新シーズンの初戦を前に昨シーズンのラ・リーガ優勝の功績を称え、レアル・マドリードに栄誉の儀式を捧げた」と伝えた。ファンからも「リスペクトだ…」「マジョルカから何かを学ぶべきだね」などの反響が。浅野も先頭で花道に参加した“異例”の光景だった。