J1降格圏から脱出「当たり前じゃない」 陰の存在も…監督のロッカールーム喝に反響「アツすぎる」

京都を率いる曺貴裁監督【写真:徳原隆元】
京都を率いる曺貴裁監督【写真:徳原隆元】

京都の曺貴裁監督がロッカールームで話した言葉「ファンティーだよ、ファンティー」

 京都サンガF.C.は8月17日、J1リーグ第27節でセレッソ大阪を5-3で下し降格圏を脱出した。大量5ゴールを奪った裏には、試合前に指揮官が語った「アツすぎる」言葉も大きな影響を与えている。

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 曺貴裁監督が率いる京都は、C大阪とアウェーで対戦。上位をキープするクラブとの対戦だったが、今夏加入のブラジル人FWラファエル・エリアスのハットトリックもあり5発を打ち込む爆発ぶり。3失点に課題は残したものの、16位に浮上している。

 そんな上昇気流に乗る京都の、試合前ロッカールームの様子をクラブ公式X(旧ツイッター)が公開。曺貴裁監督は「関西でC大阪とこんなに大勢のお客さんの前でやるのは、サンガの歴史として当たり前じゃないからな」とはっぱをかける。「ここにいるみんなと、それまでサンガで歩んだみんなと作ってきたんだ」と語りかけ、ある選手の存在について触れた。

「俺が今誰を思い浮かべているのか。ファンティー(ニ燦)だよ、ファンティー。なんでか分かるか?あいつだけメンバー入っていないんだよ。1回もリーグ戦。でも、お前らのシュートを嫌そうな顔をせず何回あいつが受けた?なあ、何回受けてくれた?それがチームだろ!ピッチに立っているやつ、そういう選手がいるから俺ら成り立っているんだよ。(試合を)やっているやつだけじゃないんだよ!いいか、やっぱりファイティングスピリッツ持って、あいつのためにも勝ってやらないと。試合出ているやつが偉くて、出てないやつが偉くない…そうじゃないぞ!絶対今日勝とう、さあ行こう!」

 2024年より福島ユナイテッドFCから京都へ加入したGKファンティーニ燦。今季はまだ公式戦の出場、ベンチ入りはない。かつてイタリアのチェゼーナにも在籍した26歳GKの名前を挙げ、曺貴裁監督は試合へ向かう選手たちへ檄を飛ばした。

 この貴重映像にファンも「アツすぎる」「魂がすごい」「泣いた」「これは残留する」「痺れます」「スポットライトは当たらずとも強固なチームには不可欠な縁の下の力持ち」「ピッチの11人だけじゃない」と感銘を受けている。

 また、ファンティーニ本人も「思ってるけど実際言葉に出す監督は少ないと思う。魂を感じ、心を動かされました。また明日から頑張ります。みんなNice victory」とX上で感謝を綴っていた。

 京都は21日、天皇杯ラウンド16でJ2大分トリニータと対戦予定。24日にはリーグ第28節FC東京戦も控えるなか、曺貴裁監督の熱意を受けた選手たちの奮闘に期待が懸かる。

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