U-12フットサル日本一が決定! 戸塚FCジュニアが初優勝…静岡ジュニアFCを8-2で撃破
決勝トーナメント全4試合を逆転勝利で日本一の座に就く
U-12年代のフットサル日本一を決めるJFAバーモントカップの決勝戦が8月18日に行われ、静岡県代表の静岡ジュニアFC・ピヴォと埼玉県代表の戸塚FCジュニアが対戦した。試合は8-2で戸塚が勝利して、初優勝を飾っている。
7大会ぶり2度目の優勝を目指す静岡と初優勝を目指す戸塚の一戦は、序盤から戸塚がボールを保持して攻め、ハーフウェーラインから守備をスタートする静岡がカウンターを狙う展開となる。試合が動いたのは前半3分。カウンターを仕掛けた静岡がゴール前でフリーキック(FK)を得ると、FP近藤直斗が右足を一閃。強烈なシュートをゴールに突き刺し、静岡が先制ゴールを挙げた。
ここまで6試合中4試合で先制してリードを広げて勝ち切ってきた静岡に対し、決勝トーナメントの3試合すべてを逆転勝利で決勝まで勝ち上がってきた戸塚。だが、静岡の守備をなかなかこじ開けることができない。それでも前半4分に、最後尾からFP松岡朔太郎がドリブルで仕掛けて、シュートをゴール左隅に決めて戸塚が1-1に追いつく。
追いつかれる形になった静岡だが、前半8分にはFP竹川碧が再びミドルシュートを決めて2-1とリードした。相手を押し込む戸塚も前半9分にうまく相手DFとGKの間に入り込んだFP鈴木優剛が決定機を迎えるが、ワンタッチシュートは左に逸れていく。そして前半残り40秒にはFP福田大耀がゴール前のこぼれ球をゴールに蹴りこみ、2-2に追いついて前半を折り返した。
後半の立ち上がり、今度は戸塚が試合を動かす。右サイドから攻め上がった松岡が右足でシュートを決め、この試合初めて戸塚がリードする。勢いづいた戸塚は、同2分にもコーナーキック(CK)から松岡がミドルシュート。これはクロスバーに嫌われたが、跳ね返りをFP鈴木優剛がヘッド。ゴール前にこぼれたボールをFP福田大耀が押し込み、4-2とリードを広げた。
流れに乗った戸塚は、その後も静岡ゴールを攻め立てたが静岡もゴール前で身体を張ったブロックを見せて2点差をキープする。粘る静岡に対して戸塚は後半4分、キックインをゴール正面で受けたFP高崎翔生がシュートを決め、5点目を記録した。
静岡も反撃に出ようとするが、戸塚のプレスを攻略できずに、良い形でゴールに迫ることができない。後半6分にも戸塚は自陣から低いボールのキックインをゴール前に入れると、鈴木が触って6点目を挙げた。
点差が大きく広がったが、戸塚の攻守にアグレッシブなスタイルは変わらない。残り49秒でFP星野颯希がダメ押しゴールを決めて7点目を奪うと、残り13秒にもFP高崎翔生もGKからボールを奪って無人のゴールにシュートを決める。このまま8-2で戸塚が勝利し、日本一に輝いた。
(河合 拓 / Taku Kawai)