ピルロ、古巣同士ユーベ対ミラン戦のPK判定支持 「手には当たった。そこからは主審の判断」

試合終了間際、ユベントスに与えられたPKが決勝ゴールとなりミラン側が猛反発

 先日のユベントス対ACミランの一戦で、試合終了間際にユベントスに与えられたPKが決勝ゴールとなりミラン側が猛反発した件について、両チームを古巣とする元イタリア代表MFアンドレア・ピルロは「手には当たった。そこからは主審の判断だ」として判定を支持している。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。

 ピルロは2001年から10シーズンに渡ってミランで、11年から4シーズンに渡ってユベントスでプレー。その後、現在に至るまでアメリカMLSのニューヨークシティFCでプレーしている。このゲームでは、1-1で迎えた後半アディショナルタイムにミランDFマッティア・デシリオの手にボールが当たったプレーがハンド、PKと判定された。ラストプレーとも言えるタイミングでのPKにミランの怒りは爆発。コロンビア代表FWカルロス・バッカが主審のダビデ・マッサ氏の襲撃未遂事件を起こし、さらにはロッカールームの破壊という暴挙に出ていた。

 しかし、ピルロはどちらのチームの立場に立つともなく、冷静に判定を受け入れることの重要性を語っている。

「選手にとって95分という時間帯でのPKには不快感があるだろう。だが、ボールは手には当たった。PKというのはこうやって、取った、取らなかったの議論になるが、今回は取ったわけだ。疑いようもなく手にボールは当たったわけで、そこからは主審の判断だ。同じような状況でバルセロナ戦では取らなかった。それだけだ。確かに判定の難しいポジションではあったかもしれないが、サッカーはそういうものだ」

 5月に38歳の誕生日を迎えるベテランは、やや達観したコメントを残している。ユベントスが判定に恵まれているという風潮のあるイタリアだが、衛星放送局「スポーツ・メディアセット」が公開したデータではユベントスとミランのここ6シーズンのPK獲得数はミランの方が多く、与えた数との差し引きはプラス19で同数だった。そうした意味でも、ピルロのような冷静な受け止め方が大事だと言えるのかもしれない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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