浦和監督「受け入れがたい」 主審の“ノーカード判定”に怒り「選手を守らなかった」

浦和のペア・マティアス・ヘグモ監督【写真:徳原隆元】
浦和のペア・マティアス・ヘグモ監督【写真:徳原隆元】

浦和MF大久保が柴崎のタックルを受けて負傷

 浦和レッズのMF大久保智明は、8月17日に行われたJ1リーグ第27節鹿島アントラーズ戦で前半終了間際にファウルを受けた影響でハーフタイムに交代となった。浦和のペア・マティアス・ヘグモ監督は試合後に「大久保智明の場面でイエローカードが出なかったのは選手を守らなかったという点で私には受け入れがたい」と、怒気を含んだ口調で話した。

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 両チームが球際の攻防も激しい好ゲームを展開していたなかで前半40分、MFサミュエル・グスタフソンからのパスを受けた大久保が中盤をドリブルで突破しようとしたところで、鹿島MF柴崎岳に斜めうしろからタックルを受けた。御厨貴文レフェリーは柴崎のファウルとしたがイエローカードは提示せず、大久保はピッチ上で治療を受けたのち前半の残り数分をプレーしたものの、ハーフタイムでの交代となった。

 大久保がピッチ上で治療を受け、一度ラインの外に出る際には何かを投げつけるような仕草も見られかなりの怒りを感じさせたが、そこには「4月に怪我をした時と同じやられ方で、同じ痛みだったので『もう1回か』というフラストレーションもあった」とも話したが、試合後にはアイシングをしながらの取材対応になった。

 ヘグモ監督は0-0の引き分けで終えた試合後に「本日のレフェリーはいい仕事をしたと思うが、大久保智明の場面でイエローカードが出なかったのは選手を守らなかったという点で私には受け入れがたい」とコメント。「レフェリーはいい仕事の部分では」おどけたような表情だったが、その後の部分ではかなりの怒りを見せた。普段から会見で声を荒げるようなタイプではない指揮官にとっては、極めて珍しいと感じさせる一幕だった。

 選手サイドから見た場合には伏線もあり、その前に大久保は似たようなカウンターにつながりそうな場面で柴崎に足を掛けられてのファウルを受けていたが、そこでもカードが出ていなかった。

 そのこともあり、大久保は「カウンターを止めたい選手の気持ちは分かるけど、そこでイエローカードを出してくれれば。その2つとも出さないとなると、浦和と鹿島のような試合では荒れてしまう。前半でカードを出しづらいというレフェリーの方の気持ちも分かりますけど」と、立て続けだったことも加わって納得のできない感情につながった面もあったと話していた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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