欧州日本人エースに逆風…OB指摘「ベンチに座る」 得点数減…18億円ライバル台頭で序列ダウン危機
セルティック古橋の立ち位置に現地注目、アイルランド代表FWを高額資金で獲得
スコットランド王者のセルティックは英2部ノリッジ・シティからFWアダム・イダを完全移籍で獲得した。クラブはアイルランド代表ストライカーの獲得にクラブ歴代2位の高額移籍金を投じたことで、日本代表FW古橋亨梧の立ち位置に注目が集まっている。
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23歳のイダは昨季途中にノリッジからセルティックに期限付き移籍し、公式戦19試合で9得点を叩き出す活躍を見せた。190センチの長身で、フィジカルの強さを誇るこのストライカーをブレンダン・ロジャーズ監督は高く評価。今夏の完全移籍へとつながった。
英地元紙「デイリー・レコード」によれば、イダの移籍金は850万ポンド(約16億円)、最終的に950万ポンド(約18億円)に達する可能性があるとされる。これはクラブ歴代2位の高額移籍。クラブの大きな期待の表れと言えるだろう。
このイダの加入で注目を集めているのが古橋の扱いだ。2022-23シーズンにはリーグ得点王とMVPを受賞するなど不動のエースとして活躍してきた古橋だが、23年に就任したロジャーズ監督の下では出場時間も得点数も減少している。そのなかで、クラブが高額を投じてストライカーを獲得。29歳のストライカーにとっては逆風と言える状況だ。
セルティックOBで、スコットランド代表経験もあるアダム・ウォーカー氏はセルティックが大金をはたいてイダを獲得した意味をこう指摘している。
「ブレンダン・ロジャーズが2人(古橋とイダ)ともプレーさせるとは思わない。アダム・イダがこのクラブのNo.1ストライカーになるだろう。最終的に、キョウゴはベンチに座る時間を受け入れなければならないだろう。セルティックにとっては良いビジネスだと思う。私はセルティックが誰かの獲得にこれほどの金額を払うとは思っていなかった。こうなるとは思っていなかったが、サポーターにとってはいいことなのだろう。彼(イダ)がいなければ、セルティックはタイトルも獲れなかったと思う」
昨季イダが挙げたゴールの中には、スコティッシュカップ決勝のレンジャーズ戦(1-0)でゴールも含まれる。ウォーカー氏も、チームにタイトルをもたらす直接的な貢献が目立ったこのFWを高く評価。ロジャーズ監督が求めるストライカー像にピッタリとハマることから、今季は古橋よりも優先的に器用される可能性が高いと予想していた。
古橋はすでに開幕しているスコットランドリーグで開幕から2試合連続で先発出場しているが、まだ得点はない。イダの加入でその立場に変化が起こるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)