J主力が海外流出…緊急補強の可能性は「厳しい」 “穴埋め”困難で漏れた監督の本音
浦和ヘグモ監督が定例会見、MF伊藤敦樹が去った現状に見解
浦和レッズのペア・マティアス・ヘグモ監督が8月15日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。MF伊藤敦樹がベルギー移籍により退団したが「今いる選手でハードワークして今後に向かっていきたい」とコメント。一方で「さまざまな理由で今回のウインドーは厳しいものだった」とも話した。
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浦和は8月8日に伊藤が海外移籍の手続きによりチームを離脱すると発表し、14日にその移籍先がベルギー1部ヘントだと明らかにした。その間の11日にサガン鳥栖と対戦した浦和は1-1の引き分けに終わった。
17日に対戦する鹿島アントラーズ戦に向け、前回対戦(2-2)を振り返ったヘグモ監督は「敦樹が裏に抜けてカットバックしたことでヒデ(MF武田英寿)が決めたが、そのような裏抜けは非常に大事になると思う」と話す。しかしながら、鳥栖戦ではその伊藤が見せてきたようなダイナミックな背後へのランニングは影を潜めていた。
ヘグモ監督は「敦樹のような中心選手が抜ければ、彼のやっていたことをどう埋めるかを短期的にも考えないといけない。裏に抜けるランニングはチームとして必要としている」として「ほかの選手たちが関係性を深め、その穴を埋めて欲しい」と話す。一方で、8月21日まで開いている夏の登録ウインドーで伊藤の穴を埋める存在を補強することについてクラブと話し合っているかどうかの質問には、その状況が否定的であることも示唆した。
指揮官は「もちろんクラブとは常に話している。そしてウインドーはあと6日で閉まる。このような質問に対しては堀之内聖スポーツ・ダイレクターが答えるものだろう。しかし、もちろんウインドーは閉まっていないので可能性はあるが、今いる選手でハードワークして今後に向かっていきたい。そして、クラブとしてはさらに次のウインドーに向かいスカウティング戦略を立てながらやっていってほしい。さまざまな理由で今回のウインドーは厳しいものだった」と話した。
ヘグモ監督はFW前田直輝を除くすべての選手がトレーニングをフルで消化し、鹿島戦に臨めることを明らかにしている。指揮官が「力強く成長している選手もいる。誰かが去れば、別の誰かがステップアップしてチャンスを掴むべきだろう」と話すように、伊藤の穴を感じさせない活躍を見せる選手が現れるのか注目される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)