冨安健洋はDF売却順位で4番目!? アーセナル監督からの信頼に英言及「すべてが大好き」
ティアニー、ジンチェンコ、キビオルよりは冨安の序列が上か
イングランド1部プレミアリーグのアーセナルに所属する日本代表DF冨安健洋は、膝の負傷で戦線離脱している。その影響もあって退団の噂が囁かれるようになってきたが、英メディア「TBR Football」はミケル・アルテタ監督からの信頼が厚い冨安がすぐに放出される可能性は低いと見ているようだ。
冨安は2021年にイタリア1部セリエAのボローニャからアーセナルに加入し、左右のサイドバック(SB)とセンターバックをカバーするユーティリティーなDFとしてチームを支えてきた。アルテタ監督からの評価は高く、昨季終盤も優勝争いの中で左SBのレギュラーとして重用された。
その一方で、毎シーズン負傷離脱を繰り返しており、この3年間のリーグ戦出場は21試合、21試合、22試合。怪我との戦いで、継続性に欠ける点が課題となっていた。今季は膝の負傷で出遅れ、プレシーズンマッチには1試合も出場していない。
8月17日のプレミアリーグ開幕戦も欠場が決定的となっている冨安については、海外の移籍専門メディア「Football Transfer」が「ガナーズはふさわしいオファーを受けることができれば、残りの移籍市場の間に25歳を売却することを考えるかもしれない」と報じるなど去就問題が浮上し始めている。
アーセナルは今夏、ボローニャからイタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリを獲得したが、その取引の際にはボローニャが冨安の復帰を希望していたことも明らかになっている。
そうしたなかで、「TBR Football」は「アーセナルの冨安健洋の売却についての本音」と日本代表DFの去就について特集。「デッドラインまでに適切なオファーがあればアーセナルが冨安を売却する可能性はある」と今夏の移籍について完全に否定はしていなかったが、「アルテタは冨安のすべてが大好きだ」と指揮官からの信頼が厚いことを強調したうえで「アーセナルは冨安の前にほかの3人のDFの売却を望んでいる」と冨安以上に退団の可能性が高い選手たちがいると伝えていた。
「もし(アーセナルで)プレーできないのであれば、冨安も当然ほかのクラブへの移籍を考えるだろう。この25歳はプレミアリーグのどのチームでもスカッドをより良くすることができる。しかし、それはそれとして、アーセナルは冨安よりもほかの3人のDFの売却を望んでいる。それは(スコットランド代表DF)キーラン・ティアニー、(ウクライナ代表MF)オレクサンドル・ジンチェンコ、(ポーランド代表DF)ヤクブ・キビオルだ。その決断はアーセナルファンにとっても驚きを与えるものではないだろう」
負傷離脱によって冨安が定位置争いでは遅れを取ったことは間違いないだろう。とはいえ、アーセナルで真っ先に放出候補になったというわけでもなさそうだ。日本代表にとっても欠かせない存在なだけに、まずは一日でも早い復帰を期待したいところだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)