パリ五輪でも広まった日本女子の実力 大会ベストゴール9選に3発選出「正確性と質は知られている」
藤野あおば、谷川萌々子、北川ひかるのゴールが選出
なでしこジャパン(日本女子代表)はパリ五輪女子サッカーで決勝トーナメントに進出したものの、準々決勝で金メダルのアメリカに敗れて2大会連続でベスト8敗退となった。それでも、大会を通じてゴラッソを連発したなでしこジャパンはフランスの地で残したインパクトは大きなものだった。海外メディアは日本のゴールのクオリティーの高さ、個のタレント力を改めて称賛している。
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日本はグループリーグ初戦でスペインに1-2で敗れて黒星発進となったが、第2戦でブラジルに211の逆転勝利を飾った。第3戦ではナイジェリアを3-1で下し、2大会連続でベスト8に進出した。
決勝トーナメント1回戦の相手は強豪アメリカ。延長戦までもつれ込む熱戦を演じたが、延長前半のアディショナルタイムに決勝点を奪われ、無念の敗退となった。
メダルには手が届かなかったなでしこジャパンだが、世界の舞台で上げたゴールのインパクトは大きかった。英スポーツメディア「90min」ドイツ語版はパリ五輪におけるベストゴールを9つピックアップしているが、そのうち3つがなでしこジャパンのゴールとなった。
初戦でスペインを相手にMF藤野あおばが決めた直接フリーキック(FK)弾が1つ目。ゴール右寄りの位置から右足で放った鋭いシュートはゴール右隅へ決まった。その一撃は、「大会初戦で日本の藤野は目を引くゴールを提供した」「スペインのGKカタ・コルは体を伸ばしたが、シュートは止めることのできないものだった」と評された。
2点目はブラジル戦の劇的勝利を導いたMF谷川萌々子のロングシュート。19歳のMFはこぼれ球に迷いなく右足を振り抜き、ゴールまでおよそ30メートルの距離を沈めた。「日本の特別なタレント、谷川萌々子は96分に日本がブラジルを下す夢のゴールを決めた」とドイツの名門バイエルン・ミュンヘンに新加入する才能を称えられている。
そして3つ目はDF北川ひかるがナイジェリア戦で見せた直接FKゴールだ。藤野に続いて再びゴール右寄りの位置からセットプレー。北川の左足から放たれたボールは壁を越え、GKの手が届かないゴール右隅へ吸い込まれた。「日本の正確性とクオリティーはよく知られていた。グループ最終戦のナイジェリア戦でのもう1つのFKでこの印象は確かなものとなった」と日本の技術力の高さを証明するゴールだった評価され、さらに「これ以上のフリーキックはない」とも絶賛されていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)