激しい接触も“警告なし”判定 「2枚目退場だ」「カードはない」…古巣対戦のタックルが賛否
扇原貴宏のタックルを受けエウベルが倒れ込む
ヴィッセル神戸は8月11日、J1リーグ第26節で横浜・Fマリノスと対戦し2-1で勝利した。スタメンフル出場したMF扇原貴宏は古巣との対戦となったなか、前半終盤のファウルが大きな話題を呼んでいる。
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試合は前半42分、横浜FMがコーナーキックからDFエドゥアルドが頭で合わせ先制。神戸はその2分後、ペナルティーエリア内で元日本代表FW大迫勇也が相手に蹴られる形でファウルを受け、PKを獲得する。FW武藤嘉紀がきっちり決めて同点に追い付いた。
後半20分には1本のスルーパスに抜け出した武藤が技ありでGKの股を抜いて勝ち越しゴールを奪う。その後は横浜FMの追撃も失点を許さなかった神戸が2-1の勝利。リーグ戦4試合ぶりの白星となった。
この試合では、前半アディショナルタイムに扇原が犯したファウルが賛否を呼んでいる。FWエウベルとのボール競り合いの際、右腕を使って突破を阻止した扇原。このプレーで木村博之主審はファウルの判定を下す。倒れ込んだエウベルの様子を見て、周囲の横浜FM選手たちは警告ではないかと詰め寄った。
扇原は、前半32分にすでにラフプレーで警告を一枚受けている。2枚目となればその場で退場となる展開だったが、ここでカードは提示されなかった。使った右腕の肘が、エウベルの首あたりに接触しているようにも見え、SNS上でも「いまだに納得できん」「カードはない」「2枚目退場だろ」「普通に考えて(警告は)出ない」「肘は確実に黄色」といった賛否の声が上がっている。
前節の川崎フロンターレ戦では、神戸に2人の退場が発生。DF飯野七聖が2枚目の警告を受け前半45分に退場し、後半18分にはDFマテウス・トゥーレルが一発退場となっている。
トゥーレルは副審の股を通す形でピッチ外へボールを蹴った行為が処分の対象となったが、後日Jリーグより異例の「情状による軽減」を発表。通常は4試合の出場停止処分及び罰金となるなか、1試合の出場停止となっている。判定を巡る話題に振り回される神戸。今回の扇原は退場に至らず試合にも勝利したが、累積で次節のガンバ大阪戦は出場できない模様だ。