ミラン本田、代表活動直前ラストゲームで出場なるか “襲撃事件”のFWバッカに出場停止処分も
バッカ出場停止処分となれば、開幕当初のレギュラーFW不在で本田に好機
日本代表FW本田圭佑が所属するACミランは10日の敵地ユベントス戦で試合終了間際のPKで失点して1-2で敗れたが、試合後の“襲撃事件”によりコロンビア代表FWカルロス・バッカが出場停止処分を科される可能性が高まっている。イタリア衛星放送局「スポーツ・メディアセット」が報じた。
バッカは試合終了間際に微妙なハンドの判定でユベントスにPKを与えたダビデ・マッサ主審に激怒。すでに交代によってベンチに退いていたが、試合終了後にピッチから引き揚げようとするマッサ主審を襲撃する構えを見せ、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督やアドリアーノ・ガリアーニCEOから必死になだめられる状態になっていた。
現地メディアでは、その後にロッカールームを破壊した行為なども報じられたが、主審に対する態度が執拗な抗議にあたるとして出場停止処分になる可能性が高まっているという。一方で、同様に主審に対して「いつもあいつらだ、いつもあいつらにこういうことが起こる」と強い口調で抗議したGKジャンルイジ・ドンナルンマは、処分を科すには値しない程度の抗議として“お咎めなし”となる公算が高いとしている。
バッカが出場停止という事態になれば、すでに今季絶望の負傷で離脱しているMFジャコモ・ボナベントゥーラ、右足故障のFWスソ、出場停止のバッカと並ぶ。冬の移籍市場でFWエムベイエ・ニアングを放出しているため、シーズン当初のレギュラーFWは誰もいなくなるという事態に陥る可能性が高い。
ミランの次節は19日の本拠地ジェノア戦だが、各国での代表活動前のラストゲームとなる。前線が総崩れの危機に、本田は出場機会をつかむことができるだろうか。16日に予定されている日本代表のワールドカップアジア最終予選のメンバー発表と合わせて、注目の1週間になりそうだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images