海外に酷似…Jクラブ環境を「誇りに思う」 夏加入27歳、異様ムードの本拠地に「ワクワクする」

浦和へ移籍した長沼洋一【写真:(C) URAWA REDS】
浦和へ移籍した長沼洋一【写真:(C) URAWA REDS】

鳥栖から浦和へ新加入のMF長沼洋一が新天地の印象に言及

 今月に入って浦和レッズへの移籍加入が発表されたMF長沼洋一が8月9日のトレーニング後にオンラインで取材対応。浦和について「ほかのクラブにないところ」が取り巻く環境にあるという印象を話した。

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 27歳の長沼は8月3日の朝にサガン鳥栖から浦和への完全移籍が発表され、その日のトレーニングから浦和に合流した。加入前から知っている選手は世代別代表でともにプレーしたことのあるFW安部裕葵くらいで、GK西川周作は広島ユース時にトップチームでプレーしていたことから「一方的に見ていて、会えば挨拶をしていた程度」だったと話す。そのため、環境だけでなくチームメイトも含め新しい環境になったことからも「ピッチ外の食事やロッカールームでのコミュニケーションを積極的に取っている」と話す。

 このタイミングでの浦和入りを決断した理由について長沼は「オファーをいただき、浦和レッズにはすごく魅力があるクラブというのは誰もが思うだろうけど、サガン鳥栖でやってきたことを浦和でどれくらいできるかという勝負をしたい」として、「まだ1週間しか経っていないけど、自分が、自分がという選手が多いのも分かっている。それに負けず、自分もそうやっていいプレーができればと思う。この夏の移籍はどの選手でも難しいと思うけど、早くチームに慣れて力になれるように頑張りたい」と、この先の目標を話した。

 浦和の代名詞の1つが熱狂的なサポーターと観客動員にあり、鳥栖時代に浦和戦でゴールしたこともある長沼は「埼スタにアウェーで来た時にいいスタジアム、歓声だなと思っていた。アウェーでも気持ちが乗る場所で、ホームになると思ったらワクワクする」と話す。

 一方で、その大きな声援や勝利への欲求が強いサポーターの存在は時に所属選手へのプレッシャーにもなり得るため、それを受け止めながらプレーすることも必要になる。長沼もまた「プレッシャーがあるクラブと思っていた」としたうえで、「ちょっとJリーグにはない、海外に似た勝ったら称賛されて負けたらすごく批判される。そこはほかのクラブにないところだと思うし、そういうクラブの一員としてプレーできるのは誇りに思う。そこで成長できると思う。鳥栖とは、また違う求められ方があると思うのでトライしたい」と話した。

 当面はサイドバックでのプレーがペア・マティアス・ヘグモ監督の構想とされているが、広島でのトップ昇格から期限付き移籍も含めクラブを渡り歩きながら実力を磨いてきた長沼が浦和でどのような存在感を放つのか注目される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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