カズ、J最年長弾「ボールが転がってくると信じていた」 横浜FC監督も大ベテランの活躍に脱帽
カズ決勝弾で横浜FC1-0勝利 「カズダンスやるとなかなか勝てないので心配でした」
J2横浜FCの元日本代表FWカズこと三浦知良が第3節の本拠地ザスパクサツ群馬戦に先発出場し、前半40分に自身の持つJ最年長ゴール記録を50歳と14日に更新する決勝ゴールを決めて1-0勝利の立役者となった。「イバの近くにいればボールが転がっていると信じていた」と歴史的なシーンを振り返った。
カズはFWイバとの2トップで3試合連続先発出場を果たした。すると前半40分、イバがボレーシュートをGKが弾いたこぼれ球にいち早く反応し、左足で今季初ゴールを奪った。
「あのゴールの前の時間から横浜FCの時間になっていた。良いチャンスを作れたので、イバの近くにいれば必ずボールが転がってくると信じていた」
カズはゴールシーンについて、チームメートを信じたからこそ生まれた歴史的な一撃と語った。
ゴール直後にはお馴染みの“カズダンス”パフォーマンスを披露した。「カズダンスやるとなかなか勝てないので心配でしたけど、チームメートが頑張ってくれました」とホっと胸をなでおろした。カズは後半13分にFW津田知宏との交代。得意のシザースフェイントで会場を沸かせるシーンもあり、キレのある動きを見せた。3試合連続の先発出場でこの日は勝利に大きく貢献し、コンディションの良さをキープしている。
横浜FCの中田仁司監督もカズの活躍には脱帽といった様子で、「50歳の人が点を取ったら負けるわけにはいかない」と大ベテランの奮闘に応えた。
横浜FCは2勝1分で勝点を7に伸ばした。同勝点ながら得失点差の関係で、首位ジェフユナイテッド千葉、湘南ベルマーレに次ぐ3位につけている。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images