J1優勝4回の名監督が苦悩「こんなに難しいのか」 まさかの低迷も…川崎に漂う“手応え”
川崎は神戸に3-0勝利で連勝
川崎フロンターレは8月7日、J1リーグ第25節でヴィッセル神戸と対戦し、3-0の快勝を収めた。神戸に2人の退場者が出る予想外の展開となったが、リーグ戦7戦無敗の2連勝で12位と上昇気流に乗り始めた。J1で4度の優勝経験がある鬼木達監督は今季の後半戦で「Jリーグの主役にならなければいけない」と語り、低迷からの大反撃に意欲を燃やしている。
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川崎は今季の前半戦を14位で折り返し、厳しいシーズンを余儀なくされているなか、上位争いを演じる神戸をホームに迎え撃った。試合は序盤から川崎が主導権を握る展開となり、前半45分には神戸DF飯野七聖が2枚目のイエローカードを受けて退場処分に。そして0-0で迎えた後半12分にコーナーキック(CK)からMF家長昭博がヘディング弾を叩き込んで先制に成功。さらに後半19分、神戸DFマテウス・トゥーレルが一発退場となり、数的有利の川崎が圧倒する形で同26分、40分にFW山田新が連続ゴールを決めて3-0の快勝を収めた。
試合後の記者会見では「連勝がこんなに難しいのかと思うくらい苦しんだが、選手も力や自信をつけていっていたなかで引き分けが続いていたので、だからこそ今日はどうしても勝ちたかった」と、5戦連続で引き分けていたなかでの2連勝に安堵感を見せていた。前回対戦(0-1)は神戸に内容で完敗だったものの、今回は11対11の時間帯も川崎が主導権を握る展開となり、「狙いとしている攻撃の場所や、互いに目が合う局面も増えてきた」と、チームが着実に改善されている手応えを語った。
今後の目標設定について質問すると「まずは勝率を五分に戻さないといけないという話はした。そこからが本来の戦いになる。選手には、後半戦はJリーグの主役にならなければいけないと伝えている。全勝すれば勝ち点70にできる」と、巻き返しに意欲を燃やしていた。
(城福達也 / Tatsuya Jofuku)