試合中なのに…「五輪を見ていました」 Jクラブ外国人監督が見舞われた“超異例の事態”

東京V戦に臨んだ広島のミヒャエル・スキッベ監督【写真:徳原隆元】
東京V戦に臨んだ広島のミヒャエル・スキッベ監督【写真:徳原隆元】

広島のミヒャエル・スキッベ監督が会見で明かした

 J1は8月7日に第25節を各地で行い、サンフレッチェ広島は味の素スタジアムで東京ヴェルディと対戦し、1-0で勝利して4位に浮上した。落雷の恐れがあったことから試合は約90分間の中断を余儀なくされたが、広島のミヒャエル・スキッベ監督は中断時間に意外な過ごし方をしていたことを明かしている。

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 試合は度重なる中断に見舞われた。まずはVARが故障して上田益也主審が両チームの監督に説明を行った。前半21分過ぎには落雷の恐れがあるということで、上田主審は試合を止め、チームはそれぞれのロッカールームに戻った。その後、試合が再開したのは約90分後の20時50分。通常であれば試合の最終盤の局面だ。試合再開後にも再びVARの状態が不安定になり、主審が試合を止める場面もあった。

 ほとんどサッカーの前後半と同じ時間をスタジアムで待機することになったが、スキッベ監督は「割と早い段階で長い時間があると知らされたので、コーチ室で五輪を見ていました(笑)」と、熱戦が繰り広げられているパリ五輪を見ていたと試合後の会見で明かし、「選手たちは選手たちで体が硬くならないように準備をしていた。再開に合わせて準備をしていたのでその流れで中断明けも、後半も試合に入れた」と、良い状態で再開できたと振り返った。

 一通り、記者の質問に答えたスキッベ監督は、退席する前に再びマイクを取り、「今日、初めて佐々木翔の足でのゴールを見た。今までは全部頭だったと思う」と言ってニヤリと笑った。試合が終了した時には22時半に近かったが、難しいアウェーゲームで勝ち点3を得られたこともあり、指揮官は上機嫌だった。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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